内地に客は残っていなかった— 戦時売春制度と軍紀をめぐる基本的事実 —

戦時下における売春制度の実態と、その経済的・社会的背景を整理する論考。内地に残された人口構成、外地への移動、そして武士の伝統を持つ日本軍の規律意識を示し、単純化された「加害」物語では説明できない現実を指摘する。

2016-03-19
軍隊が強権的なのは、世界中の何処の国でも一緒である。
兵隊が、進攻して勝った地域で略奪や暴行を行ったのも、世界中どこの国でも一緒である。
当時の日本は、国家として、きちんとした売春制度を作っていた。
売春施設の経営者たちが、日本軍を相手に商売することを考えたのは当然だろう。
極端に言えば、客の全てが戦場に行ってしまったのだから。
客を追いかけて、戦場=日本の進出先(外地)に出てゆく以外に、経営は成り立たなかったのである。
おじいさんや婦女子しかいない内地で、売春宿がなりたつわけがないことは自明の事だ。
日本軍は、武士の伝統を持った国民の軍隊である。
常に規律を優先して考えると言っても過言ではない。
武士の魂を持った軍人たちが、進攻した先の女性を暴行しまくるようでは、日本人、日本軍の名折れになるのだ。
この稿続く。

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