歴史に刻まれた暴行の主体— ドイツ兵・ソビエト兵と日本人の哲学 —

第二次大戦前後における婦女暴行の歴史的実態を、加害主体の違いという視点から整理する論考。ドイツ兵・ソビエト兵、さらには戦後の引揚過程における暴行事例を通じ、日本人が持っていた哲学との根本的差異を明らかにする。

2016-03-19
歴史に名高い婦女暴行を行ったのが、ドイツ兵やソビエト兵であることを、私は、一昨年の8月以降に、初めて知った。
かれらとは正反対の哲学を持っていた国民だったのである。
満州国が当時の世界から承認されていた国家であることは、論評の必要もない事実だ。
日本が敗戦して、この満州や、同朋国家だった朝鮮半島から帰還しようとしていた日本国民の中の、13歳以上の女性に対して、筆舌に尽くし難い暴行を加えたのが、ソビエト兵であり、オーストラリア兵であった事も、私は、一昨年の8月以降に、初めて知った。
ローマに暮らしていた同級生にして親友をとおして、彼と親しかった人たちを知っていた関係もあって、彼の本を読んではいないが近距離に感じていた五木寛之(彼は帰還者のひとりでもあったようだ)が、その本の中で、具体的に描写している事を、高山正之は、教えてくれた。

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