再生可能エネルギーが自立できない理由 — 託送料と送電網の現実 —
不安定な再生可能エネルギーのために送電会社が高コストの送電網を整備する合理性はない。
送電網を握る側は託送料を武器に交渉を優位に進め、再生可能エネルギーには高い託送料が課せられる。
その根本理由は、再生可能エネルギーがバックアップ電源なしでは自立できない点にある。
2016-03-24
以下は前章の続きである。
そもそもそんな不安定な発電所の為に、なんで送電会社が険しい山谷を越えて鉄塔を建て、ヘリで送電線を引かなければならないのでしょうか。
送電網さえ握ってさえいれば、そこに自由にかけられる託送料で有象無象のミニ発電会社の首根っこを押えられるからです。
送電業者なら、絶対にイヤでしょう。
経営的メリットが少ないですから。
自分で引けと突っ放し、泣きつく新電源会社との交渉で高い託送料をかけることで折り合うでしょう。
特に高い売電価格をもつ再生可能エネルギーは容赦なく高い託送料が課せられると思います。
だって、バックアップ電源までつけてやらねば一人立ちできないからです。