軍艦島をめぐる虚偽報道と、世界に拡散される日本発の誤情報
産経新聞が報じた、軍艦島(端島)をめぐる徴用工・虐待報道の虚構。旧島民による抗議と、南ドイツ新聞の事実無根の記事、さらに日本国内から発信される誤情報の温床としての展示施設の実態を明らかにする。
以下は今日の産経新聞3ページに掲載された本物のジャーナリストたちに依る記事である。
2017-06-07
軍艦島徴用工の嘘拡散。
「軍艦島と呼ばれた端島(長崎県)で、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)のような非人道的な行為は一切ありませんでした」。
5月下旬、旧島民からなる「真実の歴史を追求する端島島民の会」は南ドイツ新聞社に抗議文を送った。
同新聞社は平成27年7月6日付(電子版)で、端島について、
①大戦中、日本人労働者は安全な場所に移され、中国と韓国の強制労働者に代わった、
②彼らの1千人以上が死亡した、
③死体は海か廃坑に投げ入れられた、
と報じた。
島民の会は1月に設立された。
端島炭坑などが平成27年7月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されると、
悪質な報道が目に余る状況となったため、真実を後世に伝える必要があると判断した。
南ドイツ新聞社への抗議も、事実関係を正す取り組みの一環だ。
抗議文では、「デスクワークに比べ、炭坑は厳しい労働環境ではあったが、虐待や奴隷などの印象づけは実態に反する」と反論した。
6日現在、同社からの返事はない。
事実とかけ離れた内容の報道が出るのは、誤った情報が日本から発信されているからで、
その代表的存在が「岡まさはる記念長崎平和資料館」だ。
長崎市内の「日本二十六聖人記念館」から坂を上ったところに資料館はある。
公営施設ではないが、海外からの訪問客が後を絶たない。
資料館の設立趣旨には、こうある。
「日本の侵略と戦争の犠牲となった外国の人々は、戦後50年たっても何ら償われることなく見捨てられてきました。
加害の歴史は隠されてきたからです。
加害者が被害者にお詫びも償いもしないという無責任な態度ほど、国際的な信頼を裏切る行為はありません」。
資料館では、慰安婦を「性的な奴隷」と表現し、
「動物のように狩り集められてきた若い朝鮮人女性(20万人以上ともそれ以上ともいわれる)」と説明する。
「南京大虐殺」については、中国の教科書を引用する形で、
「殺されたものは30万人を下らず」とした。
この稿続く。