マギー牧師が見た「三件」 ― それ以上は存在しなかった
東京裁判で証言したマギー牧師が直接目撃したのは、殺害一件、強姦疑惑一件、略奪一件のみであった。南京を自由に歩ける立場にあり、赤十字の責任者でもあった人物の証言から、大虐殺という主張が成立し得ないことを論証する。
2017-06-14
以下は前章の続きである。
その人が見たのが、この三件なのです。
大虐殺などあろうはずがない。
強姦についてはというとマギー牧師は、「ある空き家に行ったら、中国の女性と日本の兵隊がいた。
私が行ったら、日本の兵隊はびっくりして銃剣を忘れて逃げて行った。
私はその銃剣を拾って追いかけました」と証言しました。
このたった一件です。
強姦する前なのか後なのか、単に話し合っていただけなのかすらわからない証言です。
しかも、銃剣を置き忘れるなどということは兵隊にとっては大変なことです。
それだけ、「やるな」ということを上から厳しく言われていたのでしょう。
日本軍の略奪について聞かれたマギー牧師は、「空き家から日本兵が氷を入れる箱をかついで出るのを見ました」とこれだけを言ったのです。
南京を自由に歩ける立場にあって、日本兵も外国人には手出ししないよう厳しく言われていましたから身の危険もない、そして赤十字の責任者で牧師です。
その人が見たのが、この三件なのです。
大虐殺などあろうはずがない。
この稿続く。