朝日新聞よ「恥」を知れ ― 国民の名誉を傷つけた慰安婦報道
2014年の慰安婦報道検証をめぐり、朝日新聞が日本国民全体に与えた「恥」と名誉毀損の問題を、渡部昇一の主張を軸に整理する。謝罪なき報道姿勢と、それを擁護する言説の異常性を厳しく問う。
2017-06-22
自らの報道によって日本人全体に恥をかかせたことに対しては一切謝っていません。
「反日マスコミ」朝日新聞・NHKとの戦い。
朝日新聞よ!「恥」を知りなさい。
渡部昇一 上智大学名誉教授。
国民の名誉を傷つけた。
二〇一四年夏の朝日新聞の「慰安婦報道検証」記事にまつわる問題で、違和感を覚えていたことがあります。
それは「恥」という言葉が一切出てこないことです。
嘘をついた、誤報だった、意図があった…これらの指摘は多くの方がされていましたが、日本国民として最も朝日新聞に問うべきは「嘘によって恥をかかされた」ことであり、そのことに対して朝日新聞が一切「恥」を感じていないことです。
2015年1月26日、私が議長を務める「朝日新聞を糺す国民会議」は朝日新聞に対し、「国民の名誉を傷つけた」として東京地裁に慰謝料と謝罪広告の掲載を求める訴訟を起こしました。
原告団は、なんと国内外を合わせて8749人(1月26日提訴時点)。
インターネットで原告を募集したところ、たちまちこれだけの数の人々が名乗りをあげ、さらに提訴が発表されると、事務所には毎日一千通あまりもの委任状が届く事態になりました。
郵便局の配達員もあまりの多さに、二回に分けて持ってくるほどの状態だそうです。
私のところにも「是非、友人と一緒に参加したいと考えている」との手紙が届いています。
もともとはチャンネル桜の水島聡さんらが事務務手続きの中心となって始めたものですが、被害者である日本人から原告に加わる人たちが引きも切らないことは、それだけ朝日新聞の記事によって自らの名誉、日本人の名誉が傷つけられたと考える人が多いからでしょう。
希望を言えば、私は原告団が「1億人」にも膨れ上がって欲しいとさえ思っています。
ある方と話した時に、「朝日新聞は日本人の顔に泥を塗りましたね」と言ったら、「泥じゃない、糞ですよ。やつらは先祖から子孫に至るまで、日本人の顔に糞を塗ったんだ」と言っていました。
たしかにその表現のほうが正確だろうと思います。
朝日新聞自身は吉田清治証言を撤回し、記事の取り消しまでは行ったものの、謝罪したのはあくまでも読者に対してだけ、自らの報道によって日本人全体に恥をかかせたことに対しては一切謝っていません。
それどころか、慰安婦問題は女性の人権の問題だ」などと論点を逸らしています。
朝日新聞の擁護者たちも囗を揃えて、「慰安婦問題がなくなったわけではない」「歴史修正主義だ」などと的外れな応戦をしていますが、彼らが理解すべきなのは「恥」というものの重みなのです。
「歴史修正主義」という言葉は戦後体制を温存したい勢力―つまりアメリカ、中国、ロシア、韓国、そして朝日新聞―にとっては伝家の宝刀で、東京裁判史観を脱したい日本人を縛り付けるために使われています。
この「歴史修正主義」については今月の連載「遅の井の湧水」にも詳しく書きましたが、このようなレッテル貼りの論理で自国を貶めて、恬として恥じない朝日新聞は実に度し難い。
この「恥」という概念について、朝日自身も、朝日の擁護者たちも一言も触れないのは、私は実に異常だと思います。
朝日新聞は日本人に対して真摯に謝罪し、そして世界に対して日本の恥を雪ぐべきでしょう。
この稿続く。