怒りを抑えて答弁した安倍首相

拉致問題をめぐる国会質疑と安倍晋三首相の答弁を通して、日本の政治家・野党・大手マスコミに蔓延する「反安倍」の思考停止を告発する論考。

2017-06-24
よほど怒りがこみ上げたのでしょう。
それでもよく耐えて、一つひとつ答弁されたと思います。
以下は前章の続きである。
渡部
拉致被害者の蓮池薫さんのお兄さんが書いた妙な本ですね。
長谷川
そうです。
その本には、官房副長官だった当時の安倍総理が、帰国し得た拉致被害者五人が北朝鮮に戻るのを止めようとせず、しかし五人が日本に残る意思を曲げなかったため、結果的にその人たちを残すことになったとの趣旨のことが書いてあります。
緒方林太郎という議員がそれを取り上げ、安倍総理に真否を質したのですが、それに対して安倍総理はこう答えています。
あの時は帰ってきた五人の被害者を北朝鮮に戻す流れだったけれども、私は断固として反対した、最終的には関係者が官房副長官室に集まり、私が帰さないと判断した、と。
そうして「誰が嘘をついているとは言いたくないが、私が申し上げていることが真実だとバッジをかけて申し上げる。
違っていたら国会議員を辞める」とまで言っています。
国会議員を辞めるとまで内閣総理大臣が囗にするのはよくよくのことです。
よほど怒りがこみ上げたのでしょう。
それでもよく耐えて、一つひとつ答弁されたと思います。
しかし、この件を詳しく報道したのは産経新聞だけで、なぜか他紙はほとんど触れていないか、無視しています。
実は、我田引水になりますけれど、私は『AERA』の九七年二月十日号に、それより二十年前に消息を絶った新潟市内の少女、横田めぐみさんは北朝鮮が拉致したのだという記事を書いたのです。
渡部
いちばん早い時期の報道になりますね。
長谷川
もちろん私はこの記事を書くにあたって、相当な取材をいたしました。
その取材を進めていくうちに、いかに日本の政治家が北朝鮮によるこの日本人拉致という重大事件に関心がなく、無視しているかという実態がわかってきました。
なかには妨害的な動きまでする国会議員もいた。
そんな中で、孤立無援の状態で必死に拉致問題の解決に取り組んでいたほんの僅かな政治家の一人が安倍さんだったのです。
私は別に安倍総理におもねって言っているわけでも何でもなく、事実として申し上げるのですが、五人だけでも帰ってこられたのは安倍総理の努力のおかげだと言っていいでしょう。
にもかかわらず、どれほど勉強したのか、誰かが書いた一片の記述だけをもとにして衆院予算委員会という公の場で一国の首相に対してそういう質問をする。
絶望的な気持ちになりました。
渡部
とにかく「反安倍」であるならば、よく調べなくても叩いていいという風潮が野党やその支持者、朝日新聞をはじめとする大手マスコミにはある。
それは、戦前や日本の軍部の悪口を言うのなら調べなくてもいいというのと同じことですな。
朝日新聞の慰安婦報道の姿勢と同じです。

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