「大恩ある国」を軽んじるという倒錯
日本の個人資産1,700兆円が、
自国市場ではなく不安定な海外へ向かおうとする現実は、
長年にわたる自国蔑視の帰結である。
2016-04-07
今日の日経新聞のフロントページの連載記事、「市場の力学」には、次のような記述がある。
前文略。
「1,700兆円に及ぶ日本の個人マネーにもかつてない注目が集まる。」
後略。
私は、私の著書『文明のターンテーブル』のp15において、「個人資産の1%=10兆円を株式市場に誘導すると、たちまち日本は米国に屹立する巨大市場になる=世界の金融大国になる」と書いた。
これは、正確には個人資産の0.5%と訂正すべきだろう。
私が、この連載記事で全く馬鹿げていると思うのは、日本の世界最大級の個人資産1,700兆円が、自国の市場を大きくするためには使われず、なぜか明日をも知れぬ海外にのみ向かおうとしている点である。
お金まで使って朝日新聞を購読し、日本を徹底的に蔑んできた結果だとでも言うしかないだろう。
日本が実質的には今でも世界第二の超経済大国であり、神の摂理として文明のターンテーブルが回っている国だからこそ生まれた資産であるにもかかわらず、
その自分たちの国、いわば大恩ある国を、無視し、あるいは粗末にし、あるいは軽蔑して、
日本とは異なり、明日をも知れぬ国々や、為政者ですら自分のためだけに国を運営しているような国々に投資しようとする愚かしさは、実に馬鹿げている。