過酷な学歴社会と低すぎる学術水準 ― ハングル専用化が招いた韓国知性の崩壊
韓国語から漢字を排除した結果、抽象思考と高度な学術表現が著しく衰退した実態を、百田尚樹と呉善花の対話から明らかにする。過酷な学歴社会にもかかわらず学術レベルが低迷し、海外留学と英語依存に陥る韓国社会の構造的問題を告発する論考。
2017-07-03
韓国は過酷な学歴社会でありながら、国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を勉強して物事を考えなければどうしようもないのが、いまの韓国の実態である。
以下は前章の続きである。
国民がアホになっていく。
百田。
日本語でいえば全部ひらがなで書かれているようなもので、そんな本はとても読めません。
物凄く不便です。
呉。
韓国語の語彙は、漢字由来の「漢字語」が約七割を占めます。
それを表音文字であるハングルだけで表すのですから、まさに百田さんがおっしゃったように、日本語を平仮名だけで書くようなものです。
百田。
同音異義語が物凄く多くなりますよね。
呉。
そうです。
たとえば、韓国語で「チョン」と発音する漢字は150あり、それらを用いた熟語は2500あるといわれています。
電気、電機、戦記、戦機、前期、全期、天気、伝記、転機などがすべて同じ発音です。
「前史と戦死」「電話と戦火」「全科と戦果と転化」「伝家と田家と転嫁」なども同音異義語です。
表意文字である漢字であれば、知らない熟語が出てきても意味が掴みやすいのですが、ハングルではそうはいきません。
だから、日本語に翻訳する作業が物凄く大変なんです。
こういう意味なのではないか、と主観的に判断するしかない。
百田。
そうすると、文章がどんどん簡単になっていきますね。
呉。
そうです。
意味が分かりづらい漢字熟語を、固有語の簡単な言い回しに言い換える試行錯誤が当初は行われました。
たとえば、「腐心」を「もんだいをかいけつするためにがんばる」と言い換える、といった具合です。
北朝鮮でも同じことで、「洪水」を「たくさんのみずがあふれる」と言い換えています。
しかし、言い換えの多くは根づかずに消えてしまいました。
日常語の大部分が漢字語ですから、すべてを言い換えるなど不可能です。
漢字熟語を使わないと、どうしても幼稚な表現が多くなり、言い換えのできない抽象的な概念の理解がますます難しくなります。
百田。
要するに、複雑な文章が構成できない。
文系や社会学の学問レベルがどんどん衰えていく。
言わば国民がアホになっていく。
呉。
おっしゃるとおりです。
韓国では日本以上に読書量が激減しています。
そのなかで読まれるのは大衆恋愛小説です。
科学的、哲学的なものは、専門的教育を受けた人以外にはほとんど読めません。
その結果、韓国人は抽象的思考が極めて苦手になりました。
韓国は過酷な学歴社会でありながら、国内の学術レベルがあまりにも低いため、海外に留学して英語を学ばなければ物事を考えられない国になってしまったのです。
*この韓国に、朝日新聞社や立命館大学などは、どういう理由で、社内留学制度や学生派遣を行っているのだろうか。*