「ソ連の水爆はきれい」──反日思想が行き着く自己否定の末路
ソ連の水爆を「きれい」と評し、日本人であることを恨むと記す大江健三郎。北朝鮮帰還事業を「地上の楽園」と宣伝した朝日の虚構と軌を一にする思想の危うさを描き出す。
2016-04-10
その昔のソ連の水爆はきれいみたいな発言を平然とやる。
日本人の潔さなどこれっぽっちもないが、実際、彼自身「日本人であること」を恨むと書いている。
六一年の「群像」に書いた一節には、結婚式を挙げた夜、北朝鮮への帰還船に乗って帰って行く在日の女を描いたテレビドラマを見て、滂沱の涙を流して呟いた。
「私には帰るべき朝鮮がない。なぜなら日本人だから」と。
このころ朝日新聞は「北朝鮮は地上の楽園」というキャンペーンを展開していた。
実は朝日が金日成に命じられて、労働力と資金を北に送り込むために仕組んだ偽りの宣伝だったが、大江もそれに協力していたのだ。
そんなに朝鮮に行きたければ行けばいい。
別に日本人は悲しまない。
むしろみんな喜んで送り出したい気持ちだ。
この稿続く。