当人が否定──命令も慟哭もなかった
「命令があった」「悲憤して慟哭した」という核心描写は、当の本人の証言によって否定された。事後的便宜と誇張が重なった虚構が、なぜ公然と流通したのかを検証する。
2016-04-10
仕掛け人・朝日と大江の連携。
実際、このネタ本には一片の真実もなかった。
例えばこの本では「赤松大尉が自決を命じた」としているが、それは戦後「そういうことにしてくれたら島民に遺族年金が出る」と村長に頼まれたことが判明している。
また「住民を自決させろと隊長が命じ、それを聞いた地元出身の知念少尉が悲憤のあまり慟哭した」とあるが、当の本人が、そんな命令もなかったし、慟哭もしていないと証言する。
そんな危ない本を「まず言い訳を考える」大江がなぜ信じたのか。
これは推測だが、おそらく朝日新聞が保証したと思われる。
なぜならこのインチキ本は、編纂こそ沖縄タイムスだが、出版は朝日新聞社なのだ。
大江先生、これはいけます。
日本を好きに腐してください、とか勧めたのだろう。
かくて本当は自決に逸る渡嘉敷の住民をなだめ、生き抜くよう励ました赤松大尉を、まるで毛沢東みたいな残忍な人物として描いた本が、大手を振って出回った。
しかし、嘘はばれるものだ。
この稿続く。