中国では「腹黒」が学問になる──『腹黒学』が暴く官の本質
中国では「腹黒学」と呼ばれる思想が官僚文化を支えてきた。朝日新聞的な中国幻想が、いかに現実と乖離していたかが明確になる。
2016-04-14
朝日新聞などを購読して来た人たちは、皆、目からうろこが落ちる思いがするのではないだろうか。
以下は、前章で紹介した谷崎光さんの最新作『国が崩壊しても平気な中国人・会社がヤバいだけで真っ青な日本人』(2016年2月10日、PHP研究所刊)からである。
中国人の本質を象徴する「腹黒学」。
中国では腹黒が学問になっている。
中国には「腹黒学」という学問がある。
その内容とは、人生において、いかに面の皮を厚くし、腹を黒くして生きるか、それが出来る者だけが成功するという思想である。
清朝末期、四川の李宗吾という人物が書いた本が原点であり、それは現在も様々にアレンジされ、書店に山積みされている。
ここで紹介される「求官六字真言」と「倣官六字真言」は実に象徴的である。
すなわち、官になるための秘訣である。
空、何もせず、ただ官になることだけを願え。
貢、蟻の穴でもあれば潜り込め、なければ掘れ。
冲、ほらを吹け、大風呂敷を広げろ。
棒、おだてろ、ゴマをすれ。
恐、脅せ、弱みを突け、おだてと脅しを使い分けよ。
送、権力を得たら賄賂を送れ。
そして、官になった後は、空、恭、細、凶、聾、弄と続く。
まさに中国の官僚そのものである。
中国では、官の汚職が日常的に報道されている。
庶民は、あらゆる不正が官の仕業であることを身をもって知っている。
それでも皆が官を目指す。
この現実を知れば、朝日新聞的中国観が、いかに虚構であったかが明確になる。
同時に、これを書いたのが女性であること、彼女の略歴を見れば、日本が女性差別国家などという言説が、いかに空虚であるかも、誰の目にも明らかになるはずである。