文明のターンテーブルという仮定 ― 日本の構想力はなぜ世界に届かなかったのか

日経新聞に掲載された榊原英資氏の証言を起点に、「文明のターンテーブル」という着想が、もし学術的立場から世界に提示されていたら何が変わったのかを問う。
アジア通貨基金(AMF)構想が米中に阻まれた背景を通じ、日本の知的構想力が国際秩序に反映されなかった構造を考察する。

2016-07-03
以下は今朝の日経新聞からであるが、私は、即座に一つの仮定を思った。
つまり、30年以上前に、私が「文明のターンテーブル」という、実は、ノーベル賞級の着想を完成していた時に、私が実業家ではなく、本来、そうあるべきだった、京都大学を背負って立つ学者として、この着想を、その時点で、世界に発表していたら、事の次第は、どうだっただろうか、と言う事をである。
日曜に考える 検証
榊原英資氏 元大蔵省財務官
日本の基金構想 米中が阻む
―なぜアジア通貨基金(AMF)創設を狙ったのですか。
「1997年にタイが通貨危機に見舞われた時のIMFの対応に、我々は不満だった。危機のさなかに銀行を閉鎖させたり、固定相場から変動相場に移行させたり。実はIMFも後になって中立的な委員会を設けて検証し、間違っていたと認めた」
―AMF構想はなぜ幻に終わったのでしょう。
「東南アジアや韓国は前向きで、香港もOKだったが米国が反対した。中国との話もうまくいかなかった。IMFへの米国の影響力は非常に強く、米国にはIMF体制が便利だった。AMFは結果的に米国の影響力をそぐので、サマーズ(米財務副長官)なんかは非常に怒った」
「最大の原因は中国が賛成しなかったことだ。米国の説得を受けたからだけでなく、日本のイごシアチブが嫌だったのだろう。少なくともイコールパートナ=が望ましかったはずだ」
「実際は日本が主導して韓国や東南アジアが同調し、最後に中国という順序で、そこを米国に突かれた。最初に中国に話をすべきだった。当時我々は中国の財政省や人民銀行と直接のパイプを欠いていた。個人的によく知っていた香港のジョセフ・ヤム(金融管理局総裁)らに頼んで根回ししたが、だめだった」
-リーマン・ショック後、今度は中国が国際的な通貨・金融システムの改革に積極的に動いています。
「中国は中長期的に人民元をアジアの基軸通貨にしたい、という目的を持っているのだと思う。少なくとも通貨における中華圏みたいなものをつくろうということを、長期計画でやっているのではないか」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください