隠された真実に光を当てる者としての芸術家
高山正之は、戦後世界で唯一無二のジャーナリストであると同時に、隠された真実を可視化する真の芸術家でもある。
戦後日本の扱いと朝鮮戦争の真相をめぐる記述を通じて、歴史の裏面を照らし出す言論の力を論じる。
2016-08-25
隠された真実、隠れた真実に光をあて、それを表現することが出来るのが、芸術家だ、と、
高山正之が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、真の芸術家であると言っても過言ではないのである。
彼は、こういう賞賛は全く望みもしない人物だとは思うが。
例えば先日御紹介した以下の章も、その事を見事に証明しているのである。
見出し以外の文中強調と*~*は私。
「日本なかりせば」演説の意義。
マハティールはいう。
「大戦後、米国はドイツ、イタリアには復興援助をしたが、日本の復興は望まなかった」と。
いわゆるマーシャルプランのことだ。
ドイツは他国を侵略し、ユダヤ人の民族浄化という大罪も犯したが、米国は積極的に無償の復興援助をした。
しかし、日本への援助はすべて有償。
勝手に憲法も変えて軍事力を放棄させ、さらにエドウィン・ポーレーの指揮のもとで国内の工場を解体して朝鮮、中国に送り出し、日本の工業レベルを下げさせた。
ドイツやイタリアに対する復興計画とはまったく逆をやった。
「侵略国家」を口実に、日本という第三世界に強烈なインパクトを与えた国を、再起どころか消滅させかねない意図が窺える。
日本を滅ぼすに至らなかったのは、まさにポーレーがやってきて第二次工業解体をやろうとしたときに金日成が朝鮮戦争を起こしたからだ。
日本にとっては僥倖だった。
*私は大阪を実業家としての人生の舞台に選択した。
そのせいか、数人の在日韓国人のひとたちとは親しい交流があった。
その中に朝鮮総連関係の人間がいたのだが、彼は時々、こう言った。
朝鮮戦争の特需で日本は儲かった。
私を含めた多くの日本人、特に、朝日新聞などの購読者は、皆、同様に思わされていたはずである。
隠された真実、隠れた真実に光をあて、それを表現することが出来るのが、芸術家だ、と、先年、来日した世界のバレリーナが尊敬しているモナコの老婦人は言った。
その伝で言えば、日本には、高山正之以上の芸術家は居なかったと言っても過言ではないと私は思う。
同時に、文明のターンテーブル、或は、日本は戦後七十年、今に至るも、国際社会において、政治的な囚人の立場に置かれていた、或は、ドナルド・トランプは戦後最大のtricksterである等の論文を、世界に初めて知らしめた私も、凄いと我ながら思うのだが(呵呵大笑)。*