「総理と飯を食った」と批判――言論を堕落させた幼稚な政治論

安倍総理と食事をしたことを理由に「政権寄り」と糾弾する風潮は、言論の劣化そのものである。本稿は、取材も面会もせずに政治を語るメディアの幼稚さと、事実ではなく印象操作で政局を動かそうとする報道姿勢を厳しく批判する。
2017-08-01
以下は前章の続きである。

「総理と飯を食った」と批判

末延
だから僕は「朝日の裏切り者」と言われても、番組に出演する仕事を死守しながら、少なくとも自分が出る曜日に関しては、VTRの中身にも口を出す。
局自体は家族的で好きですから何とか客観性を保ってもらいたいと思い、内容が事実と違えば指摘するようにしています。
自分の出演がない曜日のVTRを見ると、やっぱりトーンが違う。
「権力は悪だ、安倍は危ない国家観を持っている、自分たちはそれに抗っている」と言いたいがために演出するんです。
古賀さんが生放送中にフリップを掲げたのは、野党が国会で「強行採決反対」などとプラカードをテレビカメラに向けてアピールしたのと同じ次元です。
電波を使って自身の独善的な政治運動をやっている。
それこそ、言論を冒涜していると僕は思います。
そうではなくて、もっときちんとした土俵の上で、真っ当な大人の議論、言論の戦いをすべきですよ。
加藤
そう、大人がいなくなった。
みんな子供みたいにギャンギャン騒いでいるだけ。
事実関係も抑えないまま、「お友達を優遇するなんてズルい!」「一強の驕りだ!」とそればっかり。
印象操作ですよ。
末延
「総理と飯を食った」云々という批判もそうです。
食べたから総理寄りだと言わんばかりだけれど、かつてワシントンポストの最高責任者だったキャサリン・グラハム女史も、時の大統領と食事はしましたよ。
ただし記事は枉げない。
僕だっておかしいところはおかしいと言うし、評価すべきところは評価します。
記事や発言の内容や取材の正確さで勝負しないで、「飯を食ったかどうか」みたいなことで政権のポチだの、安倍の犬だのと下卑た論評をするのはおかしいと思います。
加藤
以前は、飯を食ったくらいでは批判されなかった。
むしろ、一度も安倍総理と話したことも会ったこともなくて政治を語っているほうがおかしいでしょう。
日刊ゲンダイなんて、「安倍、G20から帰国後、即入院」なんて書いていたけれど、入院なんてしていない。
記者は安倍総理に会ってもいないのでしょう。
会えばわかりますが、安倍さんの体調は悪くないですよ。
末延
何でもかんでも書きたてて世論や政局に波風を立たせるのではなく、少なくとも取材して事実を掴んだうえで判断を示してほしいですね。
この稿続く。

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