「出遅れた左翼」たちの紙面支配――同調できない記者が息苦しくなる構造

編集・論説幹部が安倍政権批判を前提とすることで、紙面は次第に政権批判ありきへと変質した。終身雇用と出世構造が生む忖度、東日本大震災後の左傾化、そして紙面方針に同調できない記者が追い詰められていく実態を描く。

2017-08-02
この章を読む慧眼の士は皆、先日、私の脳裏に閃いたノーベル賞級の発見である
その頭脳通りの国になっているかどうかの監視塔こそが朝日新聞社だったことを、あの詩人は全く知らなかった
が以下の章の、現役の東京新聞論説委員である長谷川幸洋氏に依って、完璧に証明されている事に驚くはずである。
以下は前章の続きである。
編集や論説の幹部たちは、そもそも最初から安倍政権を批判し、できれば政権を倒したいと思っていた。
それくらいは毎日、顔を突き合わせていれば、私にだって分かる。
彼らはとにかく安倍政権が嫌いである。
なぜそうなのかと考えて私にもっとも合点がいく説明は、彼らが「出遅れた左翼たち」であるからだ。
彼らの多くはもともとノンポリだったと思う。
学生時代は、たとえばテニス選手だったり、軟式野球の選手だったり、サッカー選手だったりする。
東京新聞だけでなく、いま左に傾いている人たちは、学生時代にスポーツに明け暮れた人がなぜか多い。
まるで反原発派の機関紙
左翼になったのは就職して新聞記者、あるいは社会人になってからだろう。
つまり出遅れ左翼なのである。
出遅れて左翼になったからこそ、修正が利かない。
会社で幹部の地位に上り詰めてしまった以上、もはや修正する必要もない。
かくて頭が硬く、左に傾いた幹部ができ上がる。
加えて、記者はサラリーマンという事情がある。
上が言うことに逆らえば、自分の出世が危うくなる。
多くの記者は、いつか海外特派員に、デスクに、部長にという上昇志向を持っている。
部長になれば上昇志向が止まるのかといえば、次は局次長、局長、あわよくば役員に、などと思っている。
だから上に行けば行くほど、上司の言うことに逆らわないようになる。
記者という仕事は一般企業と違って、売上高のような数字で評価される職業ではない。
欧米のように、記者が転職を重ねながらキャリアを高めていくシステムもない。
ほとんどが終身雇用である。
一歩間違えれば、記者職から営業部門などに飛ばされる場合もある。
だからこそ、上司に気に入られるかどうかが出世の鍵を握っている。
そんななかで「権力監視が使命だ」と言われれば、「政権打倒が使命なのか」と上司の意向を忖度する記者が培養されてくる。
逆に、私のような異端児になろうものなら、昼食を一緒に食べてくれる相手もいなくなるのだ。
やがて権力監視を政権批判と理解しても、誰も文句を言わなくなる。
ひと言で言えば、彼らがやっているのは批判のための監視だ。
批判ありきの監視である。
それが東京新聞に限らず、左派メディアの現状ではないか。
私の観察では、東京新聞が左傾化したのは、東日本大震災と原発事故が転機だったと思う。
それまでは私のような論説委員でも社説を書いていた。
だが、原発反対運動が盛り上がったあたりから、編集の紙面が急速に反対派の機関紙のような色合いを帯びていった。
大集会があれば、一面を大々的に写真と記事で埋め尽くしたのが典型である。
これに対して、朝日新聞のような根っから左翼の新聞は、もともと「自民党政権批判こそが紙面の基本方針」だったのかもしれない。
そうだとすれば、紙面方針に同調できない朝日の記者はさぞ息苦しいことだろう、とお察しする。
私の知る限り、朝日や毎日にも左翼でない記者はいる。
そういう記者たちは、何を生き甲斐に記者を続けているのかと正直、疑問に思う。
もしかしたら、朝日に中途退職が多いのは、息苦しさが理由の一つかもしれない。
機会があれば、私の番組にでも出演してもらって、ぜひ退職者の本音を聞いてみたい。
この稿続く。

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