エネルギーミックスの要としての原子力――IEA事務局長が語る日本への四つの期待
2016年、IEA事務局長ファティ・ビロルは、日本経済新聞の取材に応じ、省エネ、原子力、再生可能エネルギー、LNGという四つの観点から日本のエネルギー政策への期待を語った。とりわけ原子力は、エネルギーミックスに不可欠であり、安全運転と規制の枠組みが重要であると明言している。
2016-09-15
以下は前章の続きである。
IEA(国際エネルギー機関)事務局長のファティ・ビロルが日本経済新聞の取材に応じた記事。
文中強調は私。
「日本の省エネ推進期待」 再生エネ投資今後も増
前文略
米中が20年以降の地球温暖化対策「パリ協定」を批准しました。
「私には、世界の省エネ投資が15年に前年比6%増えたのが驚きだった。エネルギー価格、原油・ガス価格が低迷しているにもかかわらず、各国政府の政策が主導している。もちろん気候変動対策の目標実現にはさらに推進する必要があるが、中国は好例だ。太陽光、風力、原子力を強力に推進している」
―-日本に期待することは。
「4点ある。まず日本は今も省エネで世界のリーダーだが、さらに推進してほしい。2点目はエネルギーミックスにとても重要な原子力。原発の安全運転と規制の枠組みは欠かせない。3つめの再生エネはコスト低下で推進されていくだろう。4点目は米国からの輸出開始などで今後4~5年で取引量が増加する液化天然ガス(LNG)。日本は主要輸入国として、既存契約の見直しなど好機を生かしてほしい」