東芝とは何か――小型原子炉を知っていたビル・ゲイツと歪められた報道
朝日新聞を筆頭とするメディアは東芝を「最低の会社」であるかのように描いたが、その評価は事実を欠く。
ビル・ゲイツが東芝を繰り返し訪問した理由、東芝が開発した小型原子炉の技術的優秀性、福島第一原発事故の真因を通じて、日本の原子力技術と報道の歪みを検証する。
2016-09-19
東芝とはどんな会社か。
朝日新聞社を筆頭にしたメディアは、東芝が、まるで最低の会社であるかのような報道をした。
最低の会社なのは、自分たちであることを、もういい加減、知ったほうがよい。
件のビル・ゲイツは、何度も東芝を訪れている。
東芝が開発した小型原子炉の素晴らしさを、彼が知っていたからである。
戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之は、福島第一原子力発電所が、当時のGE社製原発の採用第一号だったこと、GEの担当者の呆れた経歴、設計に多くの瑕疵があったこと、そして運転に際して生じた問題のすべてを、東芝や日立など、日本が世界に誇る最高の技術者集団が、完璧に改善し、運営していた事実を明らかにしている。
原発にとって致命的に重要な非常用電源設備の配置に、重大な欠陥があることに気づいたGE社は、世界中のGE社製原子炉採用国に通知した。
日本の小泉政権だけが、この通知を無視し、改善を行わなかった。
それが福島をフクシマにしたのであると、彼は教えてくれた。
私は、件のビル・ゲイツは、良心の呵責を感じながら東芝を訪問していたはずだと推測していた。
もちろん、その呵責以上に、東芝が開発した小型原子炉が素晴らしかったからこそ、彼は何度も東芝を訪れたのである。
日本国民の多くと、世界の大半の人々は、この事実を全く知らない。
東芝が、連結従業員数で数十万人、関連会社を含めれば数百万人の雇用を支える企業であること、そして日立など、日本が世界に誇る他の電機メーカー八社も同様であることを、世界は知らないだろう。
私は、物事はたった一人から始まると述べて登場した、最初の人間である。
ビル・ゲイツも孫正義も、実に、たった一人で、日本国民数千万人を苦境に追い込んだのである。
この稿続く。