One Japanの致命的欠陥――努力を水泡に帰させないために即刻すべきこと
サイバー攻撃対応を契機に結成された「One Japan」は動機と構想こそ正しいが、致命的な欠陥を抱えている。
機密保持という最重要課題を軽視し、朝日新聞社をメンバーに含めたままでは、研究成果は韓国や中国へ漏洩する。
日本が真に世界のリーダーとなるために、即刻為すべき決断を訴える。
2016-09-19
「One Japan」について。
呆れかえる様な態様のポートスキャン攻撃を受けていた事が判明した7月20日以降の経緯については既述のとおりだが、これに対処する過程で、PCには全くの門外漢だった私も、これまで全く知らなかった事、知ろうともしなかった事を多く知った。
この間、NTTのテクニカルサポートと何度か話をした。
正にOne Japanそのものだった提言については、NTTの社長に伝えてくれと言いながら。
何故なら、NTTの社長とは、私の先輩、同級生、後輩に等しい人間だからだと伝えた。
実際、先般までのKDDIの社長とSONYの社長は、私の母校の先輩だった。
テレビのニュースで、NTTの若手社員などが中心になってOne Japanを結成したという報道を見た時、私の提言が伝わっていたのかと思った。
かつて日本の一流企業は、顧客が鳴らす電話の呼び鈴を三回以上は鳴らさせなかった。
二流、三流は平気で顧客を待たせた。
日本が世界に誇る電機メーカー群のパソコン部門が赤字続きなのは、それだけで分かるのである。
今、パソコンやスマートフォン、あるいはネット関連企業で、最も顧客を大切にしているのは、Apple一社だけだと言っても過言ではない。
電話応対の機械化という悪癖を日本企業にもたらした米国企業であるアップルが、かつての日本の一流企業の精神で顧客を大切にしている姿は、実に皮肉である。
アップルは、Microsoftと同様、PCを動かすソフトを持つ企業である。
TRON PCを潰され、箱を作るだけの会社になった日本の電機メーカーのPC部門が、利益を出せるはずがない。
私はVistaとWindows10を使ってきたが、Vistaは使用停止にした。
来年には使用不能になるからである。
数十万円もした高級機が、ただのごみくずになる。
日本の電機メーカーのPC部門は分離し、一つの会社になるべきである。
その際、多少の差異は乗り越えて統合する事。
そこにこそ、私たちの税金を投入すべきなのである。
日本製PCの製造は、安全保障上、絶対に失ってはならない。
同時に、日本が世界に誇る各社の優秀な頭脳を結集し、もう一度TRONを作るのだ。
その核心は、99.9%万全なセキュリティを持つソフトウェアを作る事である。
それが実現すれば、日本は直ちに世界のリーダーになれる。
文明のターンテーブルが回っている国としての役割を果たせる。
私はこれこそが真のイノベーションであり、日本が喫緊に為すべき事だと力説してきた。
一か月以上が経過して、One Japan結成のニュースが流れた。
99%は正しい。
だが、残りの1%が致命的に駄目なのである。
最大の問題は、機密をどう保持するかという点だ。
あそこに登場した若手社員たちは、その事に多分、全く気付いていない。
各社が集う以上、一社単独の場合とは比べものにならないほど、機密漏洩対策は重要になる。
彼らがそれに気付いていない事は、設立メンバーの中に、朝日新聞社を入れていた事で明白である。
日本の最先端技術を誰よりも欲しているのは、世界市場で日本企業の最大の競争相手である韓国と中国である。
One Japanに集った技術者たちは、皆、私の母校の後輩に等しい存在だが、朝日新聞についての認識は、一昨年8月以前の私と同じである。
One Japanの動機と構想は正しい。
だが、即刻為さなければならない事が一つある。
朝日新聞社、すなわち全てのメディア関係者を、メンバーから直ちに外さなければならない。
それを怠れば、あなたたちの研究成果は、韓国や中国に筒抜けになる。
私が、あなたたちの所属企業の社長なら、そんな場所で重要な研究をさせるような、幼稚園児以下の愚行は決して許さない。
日本を代表する若手技術者諸君よ。
私のこの陳言が、私自身が大きな代償を払って得た結論である事を、知らなければならない。
朝日新聞の社員などをメンバーに入れていたら、君たちが研鑽して得た研究成果は、韓国や中国にだだ漏れになる。
君たちの努力は、ただで盗まれる。
君たちの努力の全てが水泡に帰す事になる事に、即刻、気付かなければならないのである。