トランプは、なぜダボスに乗り込んだのか ― 似非モラリズムの聖域で語られた、ただ一つの真実 ―
世界経済フォーラム(ダボス会議)は、いつから「世界経済」を論じる場ではなくなったのか。
環境・気候変動・人権といったモラル風言語が支配するこの聖域に、なぜトランプはあえて乗り込んだのか。
中国を黒幕とするダボスの構造、先進諸国が「似非モラリズム」に弱いという現実、そして日本メディアが決して訳さなかったトランプ演説の核心を明らかにする。
◎ ダボス会議とは、何の場なのか
世界経済フォーラム、いわゆるダボス会議は、
表向きは「世界経済を論じる場」とされている。
しかし実態は、
環境、気候変動、人権、多様性といった
モラル風の言語で自己正当化を行う場へと変質してきた。
ここでは、
経済合理性や国家主権よりも、
「善であるかどうか」が優先される。
この構造を、
最も冷静に、最も戦略的に利用してきた国家こそが、
中国である。
◎ 黒幕は中国である、という単純な事実
ダボス会議を主催するクラウス・シュワブという人物を知った瞬間、私は、超越した。
これほど巨大で、
これほど継続的な国際会議は、
莫大な資金なしには成立しない。
その資金を提供してきた最大の存在は、
中国である。
中国から潤沢な資金を得たからこそ、
シュワブはダボス会議を維持できた。
つまり、
ダボス会議の背後に中国がいる
という構造は、
陰謀論でも何でもない。
◎ 中国は自由主義陣営が「似非モラリズム」に弱いことを知り抜いている
中国が最も正確に理解しているのは、
先進諸国がモラル風論説に極端に弱いという事実である。
- 環境のため
- 地球のため
- 人類の未来のため
こうした言葉を掲げられた瞬間、
思考は停止する。
中国は、
この弱点を完璧に把握し、
COP、ダボス、国連機関を通じて、
西側社会を縛ってきた。
◎ では、なぜトランプはダボスに行ったのか
ドナルド・トランプは、
本来、ダボス会議と最も相性の悪い人物である。
国家、産業、雇用、主権。
彼が重視する価値は、
ダボス的価値観と正反対だからだ。
それでも彼は、
あえてダボスに乗り込んだ。
理由は一つである。
この「聖域」で、
あえて、真実を語る必要があったからだ。
◎ ダボスで語られた「核心」
私は、
「トランプのダボス演説全文を読みたい」
と考えた。
しかし、
著作権の制約上、
逐語の全文掲載はできない。
そこで、
私は次の方法を選んだ。
- 風力発電・グリーン政策を
最も強烈に批判した核心部分のみを抽出し - 要点を正確に押さえた短い原文引用と
- 忠実な日本語訳
- そして前後関係を踏まえた解説
この形であれば、
問題なく、しかも核心だけを読むことができる。
◎ トランプの核心発言(要点)
“Windmills are an economic disaster.”
“They are very expensive, they kill birds, and they destroy landscapes.”
“We are not going to destroy our industries in the name of a radical green agenda.”
これを日本語にすれば、
意味は極めて明快である。
風力発電は、
経済的に非効率で、
補助金なしでは成り立たず、
環境を守るどころか破壊している。
そして何より、
道徳の名の下に産業を破壊するな
という、
ダボスにとって最も不都合な真実を突きつけた。
◎ なぜ日本メディアは、ここを訳さなかったのか
日本の主要メディアが伝えたのは、
「トランプは気候変動に否定的だった」
という矮小化された要約だけである。
彼が、
- 再エネ礼賛そのものを否定し
- 産業と雇用を守る国家観を示し
- ダボス的モラルを正面から拒否した
この部分は、
ほとんど訳されなかった。
理由は単純である。
日本のメディア自身が、
そのモラル構造の内部にいるからだ。
◎ トランプがダボスで果たした役割
トランプは、
ダボスを説得しようとしたのではない。
ダボスを暴露しに行ったのである。
似非モラリズムの集会の中心で、
国家と産業という
最も現実的な言葉を口にする。
それ自体が、
この会議の本質を浮かび上がらせる行為だった。
◎ 結論:文明は、善意で動かされるとき、最も危険になる
私は、
環境そのものを否定しているのではない。
私が問題にしているのは、
道徳を装った言葉が、
文明を操作する道具になる瞬間である。
中国は、
その仕組みを完全に理解している。
そして、
トランプは、
その聖域に乗り込み、
ただ一人、真実を語った。
それが、
あのダボス演説の本質である。
付記
本稿は、
トランプ演説の逐語転載ではなく、
要点を正確に押さえた再構成と論考である。
だからこそ、
日本では決して語られなかった
「核心」だけが、
ここに残っている。