国連人権機関は何のために存在するのか —— 劉暁波を葬り去った中国と、沈黙する国連

中国による民族浄化、拷問、強制不妊、言論弾圧という現在進行形の人権犯罪に対し、本来対応すべき国連人権委員会や自由権規約委員会が、なぜ慰安婦問題に執着し続けるのか。高山正之の論考を軸に、国連人権機構の倒錯と政治利用の実態を暴く。

2017-08-09
国連人権委がそれで、その下にある自由権規約委はまさに劉暁波のようなケースを扱うための機関だ。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであると何度も言及して来た。
彼は月刊誌正論に巻頭コラムを連載しているのだが、先日、発売された今月号でも、私の言及が全く正しい事を証明する見事な論文を書いている。
前文略。
相手民族をみな殺しにすることをエスニック・クレンジング(民族浄化)という。
クレンジングは化粧落としのクレンジングと同じ、さっぱり消し去るという意味だ。
その消し方のお手本をユダヤ人が旧約聖書に書いている。
相手軍と戦って倒し、降伏した者も殺す。
次に彼らの集落を襲って羊も家畜も略奪し、男は1歳の子供まで殺害する。
彼らのタネを絶やすためで、人妻も殺すのはお腹にタネを宿している可能性があるからだ。
お腹の大きい女は当然、腹を裂いて胎児も殺す。
そして「男を知らない処女は神がお前たち兵士に与えた贈り物だ」と民数記にある。
犯して相手民族の血を汚せという意味だ。
キリスト教徒はこの聖書の教えを喜んで実行した。
ただ米国人は「相手戦士と戦って倒す」部分はカットした。
シャイアン族を抹殺したサンドクリークの虐殺では戦士が狩りに出た留守を襲い、処女まで殺して性器を切り取った。
タネではなく畑の方を潰すのが米国流の民族淘汰だった。
だからモンゴルに敗れたロシア人がみなレーニン顔になったのに対して米国ではインディアン混血は希少で、アンジェリーナ・ジョリーくらいしかいない。
ちなみに広大な湿原に囲まれたミンスクはモンゴル騎馬兵が踏み込めず、結果、強姦を免れた。
それが嬉しくて純潔という意味の「白ロシア」を国名にした。
支那も民族淘汰を得意とする。
かつて支那を奴隷支配したモンゴル人にはあの文革の混乱時に大掛かりな民族淘汰をやった。
モンゴル人指導者を捕まえ、大方を粛清した。
男たちは鉄のタガを頭に嵌められた。
それを締め上げ、頭蓋骨を砕いて殺した。
女は性器を損壊した。
「荒縄で剥き出しの股間をしごき、妊娠女性は素手で子宮から胎児を引き出された」(楊海英)
吐蕃(チベット)もやられた。
人口調整を口実に若いチベット女性は不妊手術を強制された。
英国のテレビ局「チャンネル4」は「麻酔もかけずに膣から卵管を引き出し、切除した」「妊婦は中絶を強制され、摘出された胎児が積み重ねられていた」と。
満州族は故国の満州からウイグルに強制移住させられ、満州語もその文字の使用も禁じられた。
天安門の額に記された満州文字を読める者は10人もいなくなった。
同じ支那人でも北京が好まない劉暁波も淘汰の対象にされた。
がんの治療を受けさせずに死なせた。
劉少奇も同じ死に方だった。
この目下進行中の支那の悪行について国連にはそれを調査し、告発して北京政府に行いを改めさせる機関が用意されている。
国連人権委がそれで、その下にある自由権規約委はまさに劉暁波のようなケースを扱うための機関だ。
同じく国連拷問委は支那がチベット人にやっている虐待を調べる特別報告者も抱えていて現地に行き、国連に報告すると同時に北京に勧告もできる。
同じく人種差別撤廃委もある。
満州人やウイグル人を無理やり郷土から引き離して満州人をウルムチに、ウイグル人を瀋陽に移住させたケースはこの委員会のために用意された格好の事案になるはずだった。
人権理事会は表現の自由を含む人権を組織的に侵害された事案を扱う。
国家権力を使って劉暁波の死を隠蔽したり、チベット女性に不妊手術を強制したりすればこの理事会が即座に対応できる。
しかし杉田水脈によれば、これらの委員会が目下集中してやっているのは支那の現状でなく「慰安婦を時効で葬ってはならない」だ。
支那の次席大使、王民も委員会にきて「慰安婦は人道に対する罪」といった。
支那人が人道を語って笑いを取っている場合か。
後略。

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