「近隣国に配慮を!」と叫ぶ者たち ― 日本の国防議論を妨げる内なる声
北朝鮮・中国・韓国による具体的な軍事的脅威と領土・文化侵害の現実を示しながら、日本国内で「近隣国に配慮を」「歴史に反省を」と唱えて国防議論を妨害する勢力の矛盾と危険性を指摘する。
「近隣国に配慮を!」「歴史に反省を!」などと中国や韓国と同じセリフを声高に叫ぶ者が国内にいるのだ。
2016-10-31
以下は前章の続きである。
国防意識に関していえば、のんびり構えている場合ではない。
日本の周辺国の脅威は今にはじまったことではないのだ。
既に忘れている方もあるだろうが、北朝鮮は1993年5月にも日本海に向けてミサイルを撃ち、1998年8月には日本の領海を飛び越えて太平洋に着弾させている。
これがどれだけ異常なことか。
その時はさすがに日本政府も反発したが、2006年7月(前回から8年後)にまたしてもミサイルを発射された段階で日本には抑止力となる防衛兵器も迎撃体制もできていなかった。
朝鮮半島を24時間監視する人工衛星も不完全だった。
(※現在は人工衛星を4機に増やすことで監視が強化された)
つまり“国民を今すぐ数万人殺せるミサイル”の射程圏内にいて、過去に実際に恐ろしい目にあっているのに、その危険な状態のまま8年間も有効な対策がされておらず、議論すら頻繁に妨害されていたということだ。
おまけに脅威は北朝鮮だけではない。
韓国はその北朝鮮にコメや肥料や金銭を支援しつつ、日本の漁民を拉致・殺害した上に日本の領土である竹島を武装警官で制圧し、国民世論も核武装に前向きである。
しかも、これまでみてきたように韓国の日本への敵愾心は国是レベルである。
中国は核ミサイルを数千発保有し、それを東京大阪福岡など日本の主要都市に向けている。
そして日本の領土である尖閣諸島を「中国の領土である」と公言して憚らず、ガス田開発を勝手に始め、一方的な要求ばかりを押し付けてくる。
2004年11月、中国の潜水艦が日本の領海を侵犯した時は、米軍と自衛隊が監視していたため中国政府は領海侵犯したこと自体は言い逃れできずに公式に認めたものの「技術的なトラブルで日本領海に迷い込んだ」などと苦しい言い訳で謝罪を拒否した上に「日本が大げさに事件を騒ぎ立てた」として逆に不快感を表明する始末である。
韓国は、領土侵略に止まらず、日本の文化をも狙っている。
侍、武士道、日本刀、柔道、剣道、空手、合気道、相撲、茶道、生け花、漫画、演歌、天皇、日本語に至るまで、「世界的に有名になった日本の文化」を次々に韓国の文化ということにしようとしている。
歴史問題でも領土問題でも文化の問題でも、外国に好きなことを言わせ続けていれば日本にとって大切なものを少しずつ失うことになりかねない。
役人が遺憾の意に止め、メディアが言葉を濁しているこの事態について
国民は声を大にして日本は侵略されていると、はっきり言うべきである。
このような状況にも関わらず、日本国民は国防意識も薄いまま、不完全な国防体制も放置したままだ。
それどころか一部メディアでは「アジアに配慮して自衛隊も解散すべき」などという乱暴な意見も堂々と掲載される。
しかしよく考えて欲しい。
どんな生物でも「自分の命を守ることを考える」のが当然であるのと同様にどんな国でも『自国の国防を議論する』のは当たり前の権利なのである。
どんなに巨大な大陸国家だろうと、どんなに小さな辺境の島国であろうと、「自分の国の防衛を考える権利」は等しく侵されざるものである。
世界にはいろいろな国があり、善良で平和な国ばかりではない。
もちろん善良な国もあるが、その国々ですら自国を守るための国防は国家による国民への最低限の“義務”として考えている。
この世界には北朝鮮のように国際社会で孤立することを恐れない国というのも残念ながら実在し、国際法を無視するのも厭わない国が存在するという「現実」を世界中の国々が正面から受け止めているからだ。
善良とはいえない国が「存在する」という現実をそのまま理解すれば自分の国を守るための防衛力の保持、百歩譲っても「そのための議論」は必要であり、当然の権利だと誰もが理解するだろう。
だが日本の場合、その当然の権利の行使すら迷わせるため「近隣国に配慮を!」「歴史に反省を!」などと中国や韓国と同じセリフを声高に叫ぶ者が国内にいるのだ。
「日本が国防を考えただけで近隣国に不信感や不快感を与える」という論が彼らの考えた議論をも妨害する苦肉の策である。
しかしその“近隣国”である中国・ロシア・韓国・北朝鮮は
どの国も毎年軍事力を増強し続けているのは周知の事実である。
彼らが軍事力増強をやめる気配などない。
それどころか中国などは桁違いの勢いで凄まじい軍拡をしている理由を説明するよう日本やアメリカに名指しで問われてもまともな説明すらしない。
そして日本国内にはそういった中国の暴挙をも擁護する者がいる。
日本に「軍拡反対!戦争反対!」と叫びながら中国にはそれを向けない者である。
「日本人が自分を守る権利を“日本人だけは”放棄しろ」という一方で、「他国人が自分を守る権利は尊重してやれ」というのが日本国内左派の主張だ。
これはどう考えてもおかしな話だろう。
この稿続く。
以上はhttp://ccce.web.fc2.com/a.htmlからである。