「北朝鮮は拉致していない」と言った国会議員たち — 拉致問題を直視し続けた政治家 —
拉致問題を巡り、日本国内に存在した否認論と沈黙。安倍首相が国際社会で拉致問題を訴え続けてきた背景と、日本社会の根深い問題を証言形式で明らかにする。
実際、「北朝鮮は拉致していない」と主張する国会議員もたくさんいました。
2018-01-03
以下は前章の続きである。
半井
ドナルド・トランプ大統領に拉致問題について説明されたのでしょうか。
安倍
一昨年11月に米ニューヨークのトランプタワーで初めて会った際に拉致問題を話しました。
トランプ大統領だけでなく初めて会う首脳には必ず拉致問題を説明してきました。
我那覇
同じ日本人が拉致されても、目を向けない国民がいるというのは問題です。
安倍
大変根深い問題です。
昭和52年に横田めぐみさんが拉致されましたが、当時、すでに別の拉致事件が起こっています。
櫻井
久米裕さんですね。
安倍
はい。
その時は犯人の目星がついていたんですが、処罰に至らなかった。
当時はそういう状況だったんです。
もし北朝鮮の犯行だと特定できていれば、めぐみさんは拉致されなかったと思います。
実際、「北朝鮮は拉致していない」と主張する国会議員もたくさんいました。
拉致問題に取り組む私に「変わった人だ」という視線は自民党にもありました。
安倍政権が6年目を迎える今も拉致問題を解決できていないのは痛恨の極みですが、政権の使命として解決のためにこれからも全力を傾けていきます。
*日本国民の大半は…私を含めて、この事実を初めて知ったはずである。
つまり安倍首相は、私たち…特に朝日新聞の購読者たちが全く知らなかった事実を、常に真っすぐに見据えて来た政治家なのである。
読者は、ここでも私の安倍首相論が全く正しかった事を再認識するだろう。*
この稿続く。