尖閣奪取の第二作戦――軍事演習を装う中国の短期戦シナリオ
米中経済安保調査委員会報告は、中国が尖閣奪取のために「軍事演習」を装った奇襲占領作戦を構想している可能性を指摘する。合同演習を隠れ蓑にした短期決戦シナリオは、日米側の予測を困難にする戦略として警戒されている。2018年1月17日発信。
中国側の第二の作戦は「軍事演習シナリオ」である。
2018-01-17
以下は前章の続きである。
さて、米中経済安保調査委員会の年次報告書によると、中国側の尖閣攻撃戦略の第二、第三の作戦は以下のような内容だった。
・中国側の第二の作戦は「軍事演習シナリオ」である。
第一の「海洋法規執行シナリオ」で尖閣諸島の占拠ができなかった場合、中国軍は軍事演習を装って不意に「短期の鋭利な戦争」を仕掛けるという計画を練っている。
この作戦では人民解放軍は尖閣諸島の付近で中国海警をも巻き込んで大規模な陸海空の合同軍事演習を実施し、日米側にはあくまで単なる演習だと思わせながら、その意表を衝いて、一気に尖閣諸島を軍事占領する。
・中国軍は東シナ海では尖閣周辺を含む多数の海域で、すでに多数の合同演習を続けてきた。
たとえば2013年10月、人民解放軍の海軍部隊は中国海警の艦艇とともに尖閣近くの海上で大規模な合同演習を実施した。
このときの軍事上の最大目的は中国の漁船多数を守ることのようにみえた。
以来、中国側は毎年、一、二回のペースで海軍と海警の合同演習を実施し、いつも漁船保護のような防衛的な目的に徹するようにみえた。
だから米軍も日本の自衛隊も中国側が実際の軍事行動をとることはまず予測できない。
この稿続く。