戦争前夜の兆候――米議会と空母打撃群が示す開戦の現実
米国が軍事行動に踏み切る際には、議会の制裁決議と空母打撃群の集結という明確な兆候が現れる。北朝鮮問題ではその両方が見られず、当時の戦争可能性は低いと分析されていた。米国の戦争決断の現実的プロセスを解説する
アメリカが戦争をする時は、この空母グループ、つまり「空母打撃群」が数個集結することが多い。
2018-01-18
以下は前章の続きである。
またアメリカの議会も大事です。
実は北朝鮮問題は、アメリカ議会でさほど問題視されていません。
アメリカは国内で非難の声が強くなると、議会が制裁決議を出しますが、北朝鮮にはまだ決議が出されていないのです。
つまり米国内での関心が薄い。
北朝鮮よりもイランの方が、議会で何度も制裁決議を通していますから、本当に攻撃されるかもしれません。
議会で非難が強くなれば、トランプも「政治的にやらざるをえなかった」という言い訳ができますからね。
議会を無視していきなり先制攻撃すると、「議会も騒いでないのに、何やってるんだ」と言われてしまう。
他には空母の動きも大切です。
空母は作戦行動をする時、周りに護衛艦をつけて、グループを作ります。
アメリカが戦争をする時は、この空母グループ、つまり「空母打撃群」が数個集結することが多い。
北朝鮮周辺には、このグループがまだ集まっていないので、戦争の可能性は低いと思います。
この稿続く。
