銀の流出とアヘン戦争から読む国家資産の意味—19世紀中国と現代日本

19世紀の英清貿易とアヘン戦争を通じ、国家資産流出が国家存続に与える影響を考察。対外純資産世界一の日本が海外投資で果たす役割と、国富の意味を歴史的視点から解説する。

19世紀、紅茶や陶器の輸入を通じてイギリスの資産(銀)が、中国(清)に流出し続けました。
2018-01-25
以下は前章の続きである。
19世紀、紅茶や陶器の輸入を通じてイギリスの資産(銀)が、中国(清)に流出し続けました。
清はイギリスの輸出品である綿製品を買ってくれなかったのです。
銀の流出を止めるために、イギリスは植民地のインドで栽培したアヘンを清に売り始めました。
アヘン中毒患者が急増して風紀が乱れたので、清国政府はイギリス東インド会社のアヘン貿易船からアヘンを奪い、廃棄処分にしました。
これが原因で、英清間のアヘン戦争が起こり、清はイギリスに大敗しました。
この後、香港の長期租借が始まりました。
国の資産が海外に流出することは、国の存続を危うくするのです。
19世紀なら、それを止める目的で戦争が起こりました。
対外純資産が世界一の日本は、あり余る資産を海外投資に回す余裕を持った、世界一のお金持ち大国だということです。
日本の企業がそのお金で東南アジアや中国、インドなどで投資を行い、工場を建設して現地で雇用を生み出したり、不動産開発などを行ってくれるお陰で、世界中の国々が経済的に潤っているということです。
この稿続く。

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