横綱の一撃か凶器か—白鵬エルボーの危険性—

白鵬のエルボースマッシュは勢や豪栄道らに深刻なダメージを与え、その危険性が指摘されてきた。
特注サポーターを装着した状態での肘打ちは、横綱の品格と安全性の観点からも議論を呼ぶ。
過去の取組映像と証言を通じ、勝利の裏に潜む暴力性を検証する評論である。

さらに、同じ場所で白鵬は大関豪栄道を「破壊」してもいる。
2018-01-26
以下は前章の続きである。
見出し以外の文中強調は私。
豪栄道を「破壊」。
その反則技がいかに危険なシロモノかは、取組の映像を見れば一目瞭然である。
例えば、2016年の夏場所。
白鵬のエルボースマッシュの餌食になったのは関脇の勢だった。
立ち合い白鵬はまず左の張り手を出し、次の瞬間、勢の左頬あたりに自らの右ひじを力任せにぶつけた。
両の手を虚空に泳がせながら、腰から崩れ落ちた勢は、軽い脳震盪を起こしたのか、しばらく立ちあがることすらできなかったのである。
さらに、同じ場所で白鵬は大関豪栄道を「破壊」してもいる。
右ひじをもろにくらわせ、左眼窩内壁骨折を負わせたのだ。
豪栄道の母校、埼玉栄高校相撲部の山田道紀監督が嘆息する。
「豪栄道がやられた時は“あ―”と思った。横綱の相撲としては見苦しい。昔の横綱は相手を壊すような相撲はとらなかった」。
大記録がかかった一番でも、「凶器」は容赦なく火を噴く。
元横綱日馬富士による暴行事件が発覚した昨年11月の九州場所。
40回目の優勝がかかった一番、白鵬の相手は平幕の遠藤だった。
白鵬はこの取組でも、左で張った後に遠藤の顎辺りに右ひじを見舞っている。
それで大きく後ずさりした遠藤はあっけなく土俵を割ってしまうのだ。
白鵬のエルボースマッシュが炸裂した勢戦と豪栄道戦、遠藤戦、いずれの際にもその右ひじにはサポーターが巻かれていた。
この稿続く。

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