「マイナー誌」と嘲る傲慢—部数減少に揺れる朝日新聞への皮肉
朝日新聞元編集委員による「マイナー誌」発言をめぐる批判と、部数減少に直面する大手紙の現状。
言論市場の変化と既存メディアの衰退を皮肉を込めて描いた章。
それでも、他社の発行物をわざわざ「マイナー誌」と言って小馬鹿にする、傲岸不遜のその同じ口で。
2018-01-30。
以下は前章の続きである。
問題は、さらにこのあとである。
ここで訊かれた情報は、新聞の「首相動静」に載る。
ふと、私がツイッターを覗くと、ある人の呟きが目に入った。
朝日新聞の元編集委員、冨永格氏のものであった。
私は彼のアカウントをフォローしていないが、たまさか誰かがリツイートしたものが流れてきたのだろう。
呟きは、自社のサイトの首相動静のリンク引用とともに、次のとおり書かれていた。
「首相動静(11日)『午後4時23分、公邸で月刊誌『Hanada』のインタビュー。5時37分、官邸…』マイナー誌に1時間、大サービスだな』。
たしかに、『月刊Hanada』は朝日に比べれば、発行部数が「少数」(マイナー)であることに間違いはないが、それでも、他社の発行物をわざわざ「マイナー誌」と言って小馬鹿にする、傲岸不遜のその同じ口で、マイノリティを尊重せよだの、多様性がどうだのと言うから聞いて呆れる。
当然、このツイートには、批判のリプライが多く寄せられていた。
朝日新聞はこの10年間で、180万部以上、発行部数を減らしたという。
そのため、2016年からの人件費カットを含む合理化を余儀なくされたが、その甲斐もなく、昨年は1年で30万部以上の減となった。
もとより、月刊誌と日刊紙を同じステージで比べることはできないが、“マイナー”な『月刊Hanada』は右肩上がりの伸び盛り、これに対し、自他ともに認める「メジャー」な朝日新聞は、いまや右肩下がりの斜陽である。
私はいままで、朝日の論調を時折、苦々しく思い批判するだけであったが、この件以来、朝日新聞の日々の変化を見ることが楽しみになってきた。
年間30万部超の部数減は今年はどうなるのか。
意外に早く、私たちのいる「マイナーリーグ」へとお越しになるかもしれない。
大歓迎でお待ちしますよ(笑)。
ありもとかおり ジャーナリスト。