BBQ写真報道の発端—国会質疑と印象操作の構図
加計学園問題を象徴するかのように扱われた「BBQ写真」は、2017年6月の国会質疑を契機に印象が形成されたとされる。
質疑内容と報道のズレを検証し、印象操作の構図を指摘する章。
事の発端は、2017年6月16日の参院内閣委員会での民進党・櫻井充議員の質問です。
2018-01-30。
以下は前章の続きである。
BBQ写真の真実。
この印象はどのように形成されたのでしょうか。
事の発端は、2017年6月16日の参院内閣委員会での民進党・櫻井充議員の質問です。
少し長くなりますが、当時のやり取りの概要を引用します。
櫻井 官房副長官にお伺いしますが、いま現在、加計学園のどういう役職をお務めでしょうか。
萩生田 千葉科学大学の名誉客員教授を拝命しています。
櫻井 その前は、加計学園系列でどういう役職に就かれていましたか。
萩生田 2009年、2010年の4月から千葉科学大学で教鞭を執っておりまして、それ以外のことは何もしておりません。
櫻井 どういう経緯で、そこで教鞭を執るようになったんでしょうか。
萩生田 たまたま落選をして時間ができてしまったときに、複数の学校から、もし時間があるんだったらうちでそういう仕事をしないかということを声を掛けていただいて、そのなかの一つがこの学校でありました。
櫻井 多分、何も知らないで声を掛けてくるということはほとんどないことであって、それ以前からこの加計学園の理事長とお付き合いはありましたか。
萩生田 私、理事長とはお付き合いはございませんでした。
櫻井 しかし、そこで働くようになったからには、それは理事長とお話しすることはありましたよね。
萩生田 入学式など、全体行事のときに控室でお会いすることはございました。
このやり取りを見ればわかるように、櫻井議員は私が加計学園系列の千葉科学大学で客員教授になる「以前」から、加計理事長と付き合いがあったかどうかを尋ねています。
そのため、私は「お付き合いはございませんでした」と答えたまでです。
ところが、6月20日に先のバーベキューの写真が報じられると、「理事長と付き合いがなかったなんて嘘だった! 虚偽答弁だ! やましいから理事長との関係を隠したのだ」と糾弾されることになったのです。
しかし、よく読んでいただければわかるように、櫻井議員が尋ねたのは、私が客員教授になる2009年以前から加計理事長を知っていたかどうかです。
当然、その頃は加計理事長とのお付き合いはない。
対して、バーベキューの写真は2013年のもの。
少し情報を突き合わせればわかるものを、細部を省いて「萩生田は嘘をついている」かのように印象づけるのは、まさに印象操作そのものではないでしょうか。
この稿続く。