南北統一は既定路線か――「古代王朝」と「近代化不完全国家」の行方

南北統一をめぐる議論を取り上げ、北朝鮮と韓国の政治体制・国家構造を歴史的視点から分析する対談の一部を紹介。
「高麗連邦」構想、安全保障一体化、在韓米軍撤退、中国の影響など、統一シナリオの現実性と地政学的帰結を検証する。
南北の体制的限界と東西ドイツ統一との違いにも言及する章。

2019-01-23
北は「古代王朝」まるだし、南は「近代化不完全国家」だから古代に回帰しやすい。
ついでに古代の特徴は、「専制支配・身分制・巨大建造物」です。
完全に南北統一に向けてのシナリオの打ち合わせは済んでいるのではないですか。
すでに南北一体でしょう、と題して2018-12-12に発信した章が、今、アメーバで検索数ベスト6に入っている。
以下の本は日本国民全員必読の書であるだけではなく、世界中の人たちにも必読の書なのである。
この章ではp56~57を抜粋してご紹介する。
前文略。
藤井
これは古田先生の専門だけれど、北朝鮮の統一戦線副部長の孟京一が平昌オリンピック代表団の一員として韓国に行き、ひと月近くいたと言われています。
完全に南北統一に向けてのシナリオの打ち合わせは済んでいるのではないですか。
すでに南北一体でしょう。
古田
文在寅は自分たちを、ロウソク革命で暴虐な政府を倒した革命政権だと思っている。
気分だけはもう、南ベトナム解放戦線(ベトコン)ですよ。
藤井
そうそう。
反共だった「大韓民国」を潰すための革命政権ですね。
だから、図式は南北朝鮮VS日米。
統一する前の段階の「高麗連邦」は安全保障と外交が一体になり、国内体制の統一は後回しでしょう。
そうなったら、北朝鮮が優位に立つ。
そこまでもっていって、在韓米軍を撤退させることができれば、北朝鮮の勝ちだ。
古田
もし連邦制を始めたとして、まともな状態になるまで十年以上はかかりますね。
はっきり言って、どちらも統一するだけの力量がない。
北は「古代王朝」まるだし、南は「近代化不完全国家」だから古代に回帰しやすい。
ついでに古代の特徴は、「専制支配・身分制・巨大建造物」です。
東西ドイツ統一の時とはわけが違うんです。
それに、果たして、連邦制までいけるかどうか。
中国が南北統一を嫌がっていますよ。
藤井
そうですね。
南北朝鮮に微妙な温度差があるとすれば、北朝鮮のほうはチャイナと距離をとりたがっていて、韓国の文在寅はそれが分からずに、チャイナとも近いことがいいことだと思っている点です。
しかも、文大統領はチャイナと仲良くすることは北朝鮮の役に立つとさえ考えているのではないですか。
古田
そうだと思います。
三十八度線で「島化」した国家なので、中国のことを全然知らないのですね。
北と違って実感がありません。
藤井
北朝鮮からすると、「南の容共の連中はまだ主体思想を分かっていない」と言いたいでしょうね(笑)。
古田
北朝鮮が中国の勢力をせき止めてきたことを、文在寅は分かっていません。
後略。

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