南北統一シナリオは既に完成しているのか—「高麗連邦」と地政学の危うさ
北朝鮮統一戦線副部長の訪韓、文在寅政権の革命意識、「高麗連邦」構想、在韓米軍撤退の可能性、中国の思惑などをめぐる対談抜粋。
南北統一の構図を南北朝鮮VS日米という視点から読み解き、古代回帰国家論と安全保障の危機を論じる。
2019-01-15
韓国に行き、ひと月近くいたと言われています。完全に南北統一に向けてのシナリオの打ち合わせは済んでいるのではないですか。すでに南北一体でしょう。
完全に南北統一に向けてのシナリオの打ち合わせは済んでいるのではないですか。すでに南北一体でしょう、と題して、2018-12-12に発信した章が、今、アメーバの検索数ベスト6に入っている。
以下の本は日本国民全員必読の書であるだけではなく、世界中の人たちにも必読の書なのである。
この章ではp56~57を抜粋してご紹介する。
前文略。
藤井。
これは古田先生の専門だけれど、北朝鮮の統一戦線副部長の孟京一が平昌オリンピック代表団の一員として韓国に行き、ひと月近くいたと言われています。完全に南北統一に向けてのシナリオの打ち合わせは済んでいるのではないですか。すでに南北一体でしょう。
古田。
文在寅は自分たちを、ロウソク革命で暴虐な政府を倒した革命政権だと思っている。
気分だけはもう、南ベトナム解放戦線ですよ。
藤井。
そうそう。反共だった「大韓民国」を潰すための革命政権ですね。
だから、図式は南北朝鮮VS日米。
統一する前の段階の「高麗連邦」は安全保障と外交が一体になり、国内体制の統一は後回しでしょう。
そうなったら、北朝鮮が優位に立つ。
そこまでもっていって、在韓米軍を撤退させることができれば、北朝鮮の勝ちだ。
古田。
もし連邦制を始めたとして、まともな状態になるまで十年以上はかかりますね。
はっきり言って、どちらも統一するだけの力量がない。
北は「古代王朝」まるだし、南は「近代化不完全国家」だから古代に回帰しやすい。
ついでに古代の特徴は、「専制支配・身分制・巨大建造物」です。
東西ドイツ統一の時とはわけが違うんです。
それに、果たして、連邦制までいけるかどうか。
中国が南北統一を嫌がっていますよ。
藤井。
そうですね。南北朝鮮に微妙な温度差があるとすれば、北朝鮮のほうはチャイナと距離をとりたがっていて、韓国の文在寅はそれが分からずに、チャイナとも近いことがいいことだと思っている点です。
しかも、文大統領はチャイナと仲良くすることは北朝鮮の役に立つとさえ考えているのではないですか。
古田。
そうだと思います。
三十八度線で「島化」した国家なので、中国のことを全然知らないのですね。
北と違って実感がありません。
藤井。
北朝鮮からすると、「南の容共の連中はまだ主体思想を分かっていない」と言いたいでしょうね(笑)。
古田。
北朝鮮が中国の勢力をせき止めてきたことを、文在寅は分かっていません。
後略。