【本日襲来】この黄砂は本当に安全なのか

「黄砂は本当にただの砂なのか」
今日(2月22日)から西日本に濃密な黄砂が襲来する。
黄砂は単なる自然現象ではなく、重金属や工業汚染物質を含む複合的な大気エアロゾルとして、健康への影響が日本とハワイの研究で指摘されてきた。
ゴビ砂漠周辺の核実験地域との地理的重なりも含め、黄砂の成分と健康影響について、より透明で科学的な議論が求められている。

今日(22日)から西日本に濃度の高い黄砂が襲来するという。
気象予報士の見解は一致しており、今回の規模は1月とは比較にならないという。
私はこの報道を見ながら、ある根本的な疑問を改めて抱いた。
この黄砂は本当に単なる自然の砂塵なのか、という疑問である。

黄砂が健康に影響を与える可能性については、すでに医学的・科学的検討が重ねられてきた。
とりわけ川崎病との関連については、日本およびハワイにおける疫学研究によって、黄砂の飛来と発症の相関が指摘されてきた経緯がある。
黄砂に付着する微粒子や化学物質が、特定の条件下で発症因子となり得る可能性は、研究者の間では長年検討されてきたテーマである。

戦後の日本において、こうした問題を一般読者に早い段階から提示してきた数少ない論者の一人が、高山正之である。
彼は、黄砂が単なる自然現象ではなく、現代工業圏から飛来する複合的な汚染粒子である可能性を繰り返し指摘してきた。
さらに、黄砂の主要発生源とされるゴビ砂漠周辺が、かつて中国による核実験の実施地域であった事実にも言及している。

1960年代以降、中国はロプノールを中心とする地域で大気圏内核実験を繰り返し実施した。
この地域が現在の黄砂発生源と大気循環上重なることは、地理的にも気象学的にも広く知られている。
そのため、黄砂に含まれる微粒子の中に、重金属や工業汚染物質のみならず、放射性核種の痕跡が含まれ得る可能性については、日本・米国・アジア各地の研究機関によって長年検討が行われてきた。

実際に、黄砂飛来時の大気中成分を分析した研究では、通常時とは異なる金属粒子や微量元素の増加が確認された事例が報告されている。
黄砂を単なる砂としてではなく、長距離輸送される複合エアロゾルとして捉える視点は、すでに専門家の間では共有されつつある。

にもかかわらず、日本の主要報道において、黄砂の成分や長期的健康影響について体系的に論じられる機会は極めて少ない。
気象情報としての黄砂は毎年繰り返し報じられるが、その中身についての科学的議論はほとんど共有されていないのが現状である。

越境大気汚染という現実を前提にするならば、発生源、成分、健康影響について、より透明で継続的な情報公開と検証が求められるのは当然のことであろう。
黄砂を単なる季節現象としてではなく、現代文明がもたらす越境環境問題として捉え直す視点が、いま改めて必要とされている。

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