日本は国連分担金をやめよ。—李登輝の警告と、高山正之が衝く対外バラ撒き国家の病理—
高山正之の著書『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』を引きつつ、日本政府が自国民の生活再建よりも外国や国際機関への巨額支出を優先してきた異常を批判した一篇である。
李登輝の「日本はまず日本人のために金を使え」という言葉を軸に、対中ODA、国連分担金、IMF拠出、メコン支援など、日本政治の対外迎合と財政感覚の欠如を厳しく告発している。
2019-04-21
日本は国連分担金をやめよ…。
李登輝と会ったとき「日本はまず日本人のためにカネを使うことを考えよ」と言われた。
「みんなの住む家を二倍にし、道路も二倍にするとか」と。
以下の論説も、高山正之が、真のジャーナリストであり、真の硬骨漢であることを如実に示している。
『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』徳間書店、1300円、p74~75からである。
*題字以外の黒字強調は私。
日本は国連分担金をやめよ。
李登輝と会ったとき「日本はまず日本人のためにカネを使うことを考えよ」と言われた。
「みんなの住む家を二倍にし、道路も二倍にするとか」と。
しかし日本政府は日本人よりよその国にいい顔をしたがる。
今や日本を追い越してGDP世界二位の支那にまだODAを出している。
中略。
日本は国連にも貢ぐ。
常任理事国でもないのに米国に次いで分担金の13%を負担する。
常任理事国の支那は「後進国だから」とか言って3%しか出さない。
でも分担金を出さなければ国連での投票権も発言力もなくなると政府は言う。
なくなっても今と何も変わらないじゃあないか。
日本は2011年、千年に一度の大津波に見舞われた。
GDPも落ち、この夏は節電でどの工場も止まる。
死に体だ、増税しなければと民主党政権は言う。
それなのにメコン流域国会議に出た野田は「二兆三千億円を援助します」とやった。
あの川はとっくに支那が手を回している。
支那にただでくれてやるようなものだ。
EU危機のさなかにあるIMFにも日本は600億ドルをぽんと出した。
「とても喜ばれました」とチビの安住がはしゃいでいた。
IMFに入ったカネはギリシャやスペインの破産を救うのに使われるが、米国は津波被害もないのに「財政危機」を口実に出資を拒否し、支那も右に倣っている。
日本国内は増税、緊縮。
でも外には椀飯振る舞い。
同じことをフランスでやろうとしたサルコジは大統領選であっさり敗けた。
日本の政治家は、少しは世界の動きを見たらどうだ。