宇治平等院 2020/4/20|藤満開、霧島つつじ、鳳凰、宇治川|ドビュッシーで描く記念碑的映像詩
2020年4月20日。
私は、宇治平等院の藤満開をARWで撮影した。
この年は、なおコロナ禍の余韻が色濃く残っていた時期であり、観光客は激減していた。
そのことは、撮影者にとっては、逆に極めて恵まれた環境をもたらしていた。
この日の藤の美しさは絶品だった。
池の端を彩る霧島つつじもまた絶品であり、春の光の中で、平等院という特別な場所の美を、いっそう深く際立たせていた。
私は、青空に映える鳳凰を望遠で捉えた。
さらに、宇治川の美しさ、見事なアオサギの姿、そして鵜飼用に飼育されているカワウ舎を、初めて目にした。
この作品には、ドビュッシーを用いた。
その繊細で夢幻的な響きは、藤の垂れ房、春の光、水辺の気配、そして平等院の静かな格調に、深いところで響き合っている。
平等院の藤。
霧島つつじ。
青空に浮かぶ鳳凰。
宇治川の流れ。
そして、静まり返った時代の空気の中でこそ見えた、美の本質。
私は、この日の宇治平等院を、一篇の映像詩として世界中の人々に贈る。