NHK大河を止めて巨人戦を探した夜。—フジコ・ヘミング、故郷・閖上、そして紀平梨花への祈り—

2019年6月30日執筆。
WOWOWでフジコ・ヘミングのピアノ・リサイタルを聴きながら、NHK大河ドラマ「韋駄天」を途中で見るのをやめた筆者が、故郷・閖上への尽きぬ愛、自らの家庭環境と天賦の資質がもたらした苦しみ、そしてクラシック音楽に救われた青春を回想する。
さらに、紀平梨花の天才性をロシアのフィギュア育成機構を凌駕する存在として称え、北京五輪金メダルへ向けた慎重な育成を強く訴える文章である。

2019-06-30
主人公の田畑政治が朝日新聞に入社したとの語りを聞いた瞬間に第二部は観る事を止め巨人の試合を探していて発見した

今、私はwowowでフジコ・ヘミングウェイのピアノリサイタルを視聴ながら書いている。
NHKの大河ドラマは殆ど見ないのだが、前回の「西郷どん」も観ないに等しかった。
その前の「女直虎」は例外的に毎回観た。最初に登場した子役の女の子の天才的な演技に驚愕したからである。
今の韋駄天の中村勘九郎の演技もなかなかだと思ってほぼ毎回観ていた、それで今日からの第二部もちょっと楽しみにしていたのだが、主人公の田畑政治が朝日新聞に入社したとの語りを聞いた瞬間に第二部は観る事を止め巨人の試合を探していて発見したのである。
上記の第二部を観る事は、もうない。
これは却って有難い事だった。
何故なら、今、私の机の周囲には、読まなければならない本と月刊誌、世界に向かって書かなければならない事、知らしめなければならない事が山積していて、NHKのドラマなんぞを観ている暇は実はないのだから。
私の友人に冒頭の彼女のファンがいて車にCDを入れていた。
今はドビュッシーの「月の光」を演奏している。
閖上と仙台で育った私は大阪を人生の舞台とした。
神様は私に本当に素晴らしい故郷である閖上を与えてくれた。
私が閖上を永遠に愛している事は私の友人達、閖上中学校の恩師や同級生達が知っているとおりである。
だが神様は私に家庭の平和は与えてくれなかった。
何事も天は二物を与えずの典型でもあるだろう。
本当に素晴らしい故郷は与えてくれたが素晴らしい家庭は与えてはくれなかったわけである。
大人になってみれば大した問題ではないと思える事、どこにでも良くある家庭の問題だったとしても、
小学校の5年生にして既に高校2年生の能力があると校長から告げられた頭脳を授かって、人並外れた鋭敏な感覚も与えられていた人間には致命的な問題となる事は、同様の苦しみを味わった先人達が、書き残しているとおりである。
特に高校生の時の私は、その苦しみから毎日NHKFMでクラシック音楽を聴き続けて逃れていた。
なけなしのお金でテバルディの「ラ・ボエーム」LP全集を買い求めもした。
当時は大阪に住んでいる事の利点は世界的なピアノ演奏家が来た時に必ずコンサートが開催される事だとさへ思っていたから、名手や巨匠達が来日したら、欠かさず行った。
この曲が流れて直ぐに私は紀平梨花のショートが浮かんできた。
言わば、フィギュアスケート界を席巻していた、言わば、ロシアの「虎の穴」…念のためにこの言葉を検索して笑ってしまった…
何故なら漫画タイガーマスクにおけるプロレスラー養成機関とあったからである…
フィギュアスケーター養成機構から輩出されるロシアンスケーター達を凌駕する本物の天才が日本に登場した…最も衝撃を受けたのがロシアである事こそが、彼女の天才がどれほど素晴らしいものだったかを証明していたのである。
日本のフィギュアスケート界は、総力を挙げて、彼女を北京オリンピックの金メダリストとするための工程表を作らなければならないのである。
そのためには、不要な大会への出場をカットする事や、不要無用なエキシビジョンへの参加も最小限として、工程表を作る事!
日本の国民のみならず世界中のフィギュアスケートファンが、彼女が金メダリストとして北京に降臨する事をまち望んでいるのだから。

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