福山薔薇園と福山城|スメタナ《モルダウ》|沖澤のどか指揮:NHK交響楽団

2026年5月24日、福山国際音楽祭の一環としてリンデン大ホールで開催された松田理奈&阪田知樹デュオリサイタルを聴いた記録。大フィル定期演奏会の翌日に福山へ向かい、若き天才たちの名演に接した感動と、日本のオールドメディアへの批判を綴る。

2026.5.23大フィル定期演奏会も本当に素晴らしかった。
その翌日、私は新幹線で福山に向かった。
リンデン大ホールで開催された松田理奈&阪田知樹のデュオリサイタル。
天才的な若手女性ヴァイオリニストの内の誰かが、松田理奈のバッハの演奏を聴いて、あんなにバリバリ弾いてしまう人を見た事がない…そんなコメントをSNSに書いていたからである。
私は即座に彼女を検索した。
経歴は天才ヴァイオリニストの一人である事を告げていた。
毎年、薔薇の街・福山で開催される国際音楽祭の一環。
席は全席自由。
会場は12時半。
開演13時。
11時半前に福山着、勝手知ったる駅構内の四季の花で手早くランチを済ませた。
タクシーに乗り、先ず、バラの公園に向かい、瞬撮。
緑町公園は入口まで向かったが、終演後の撮影として会場へ。
一番乗りのつもりが、結構な数の人たちが既に並んでいた。
一番・希望していた席ではなかったが、幸い、ほぼ同等、最前列の真ん中右に座れた。
お二人とも驚愕の名演だった。
全てのTV局は国民の財産である国有の電波を超格安で使用して、毎日、ワイドショーなるものを放送している。
これは、国益にとって、百害あって一利なしと言っても過言ではない代物である。
この番組に登場して生計を立てている芸人やタレントと称する人間達も国益にとって、百害あって一利なしと言っても過言ではない事を、彼らは毎日実証している。
これらの番組に常連として登場している人間達の大半が億を超える年収を得ているはずである。
その代表選手と言って良いビートたけしは「500億円以上は得た」と公言していた。
昨日の松田理奈&阪田知樹のデュオリサイタル…実に見事なものだった…その事は鳴り止まない満場の拍手が証明していた。
事情通は言う。
クラシック音楽関係者の大半は、得ている職業だけでは生計を立てる事が出来ない。
私は瞬時に思った。
逆だろうと。
ありとあらゆる意味において、オールドメディアは、日本に仇名している。
国民の財産を超格安で使用して、日本国の国益のみならず、民度を下げている。

2026年5月24日、福山で撮影した薔薇園と福山城の写真192枚による作品である。
当初は、プロコフィエフ《古典交響曲》を使用するつもりでいた。
しかし、写真192枚で構成した映像の長さが12分48秒となった。
そして、沖澤のどか指揮、NHK交響楽団によるスメタナの交響詩《モルダウ》の演奏時間が12分49秒であることに気づいた。
これは、偶然というより、作品が自ら音楽を選んだような一致だった。
スメタナの《モルダウ》は、連作交響詩《わが祖国》の中でも最も広く知られる名曲である。
小さな二つの源流から始まり、川は次第に大きな流れとなり、森を抜け、村の婚礼を眺め、月光の下を進み、急流を越え、やがて壮大な流れとなって都プラハへ至る。
その音楽は、単なる川の描写ではない。
祖国への愛、自然への敬意、歴史の流れ、そして人間の心の奥に流れる記憶そのものを描いている。
この日の福山薔薇園の薔薇は、まさに旬の光の中にあった。
福山城の姿もまた、薔薇の華やぎと響き合っていた。
沖澤のどかとNHK交響楽団による《モルダウ》の流れに乗せることで、福山の薔薇と城が、一つの大きな時間の流れの中に置かれたように感じた。
これは、2026年5月24日の福山でなければ成立しなかった作品である。
撮影地:福山薔薇園、福山城
撮影日:2026年5月24日
音楽:スメタナ 交響詩《モルダウ》
演奏:沖澤のどか指揮、NHK交響楽団

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