天の配剤の快晴|京都府立植物園の薔薇|マウリツィオ・ポリーニ《平均律クラヴィーア曲集》

ポリーニは本当に素晴らしい。
本作品は、2026年5月10日と5月20日に撮影した、京都府立植物園の薔薇で構成した写真作品である。
5月10日。
雲一つない快晴。
私は大阪から京都まで新幹線を使用し、開園一番乗りで京都府立植物園に入った。
この日の薔薇園は、まさに満開へ向かう前の薔薇園だった。
薔薇が咲き出した第一歩のような日だった。
まだ完全には開き切っていない薔薇。
これから満開へ向かっていく生命の気配。
快晴の朝の光。
そのすべてが、ポリーニのバッハと重なった。
5月20日。
この日もまた、天の配剤であるかのように快晴だった。
京都府立植物園の薔薇園は、満開に成っていた。
5月10日の、満開へ向かう前の薔薇園。
5月20日の、満開に成った薔薇園。
いずれの日も、天の配剤であるかのように快晴だった。
その二つの日の写真を重ねることで、京都府立植物園の薔薇が、咲き出しから満開へ至る姿を、一つの作品として構成した。
音楽は、マウリツィオ・ポリーニによるバッハ《平均律クラヴィーア曲集》第1巻を使用した。
第1番プレリュード。
第1番フーガ。
第2番プレリュード。
第2番フーガ。
第3番プレリュード。
第3番フーガ。
ポリーニのバッハは、透明で、端正で、澄み切っている。
しかも、ただ清澄なだけではない。
そこには、揺るぎない構築と、内側から立ち上がる強さがある。
満開へ向かう前の薔薇園。
満開に成った薔薇園。
開園一番乗りの5月10日。
満開の5月20日。
二つの快晴の日が、ポリーニのバッハによって、一つの時間として結ばれた。
本作品は、京都府立植物園の薔薇と、マウリツィオ・ポリーニのバッハによる、光の写真作品である。

写真:京都府立植物園の薔薇
撮影日:2026年5月10日、2026年5月20日
音楽:
J.S. Bach: The Well-Tempered Clavier, Book I
No.1 Prelude
No.1 Fugue
No.2 Prelude
No.2 Fugue
No.3 Prelude
No.3 Fugue
Maurizio Pollini

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