部数は減っても増え続ける朝日新聞の嘘――高山正之が暴く断末魔の新聞
2020年1月15日発信。
高山正之氏の著作から、朝日新聞の部数減少と、それにもかかわらず増え続ける「朝日のウソ」を取り上げる。
天声人語の安保法制批判、菅直人氏と原発事故報道、原子炉40年運転原則をめぐる報道などを例に、取材を怠り、読者を侮り、反原発や自虐史観を振りかざす朝日新聞の体質を痛烈に批判する。
2020-01-15
そんなにたくさんおかしな人がいても日本社会は正気を保っている。
日本人の懐の深さに改めて感じ入る。
ただ朝日新聞にとって部数滅は困った問題らしい。
以下は下記の高山正之の著作からである。
彼が戦後の世界で唯一、無二のジャーナリストである事を実証している論説である。
彼の朝日新聞に対する批判は正に痛烈であるだけではなく正鵠を射ている。
第一章 朝日の断末魔の叫びが聞こえる
部数は減っても、増え続けている「朝日のウソ」
朝日新聞の実売数が650万部を切った。
キリスト教徒だって200万もいない時代にあんな新聞を650万人もが読んでいることに驚かされる。
そんなにたくさんおかしな人がいても日本社会は正気を保っている。
日本人の懐の深さに改めて感じ入る。
ただ朝日新聞にとって部数滅は困った問題らしい。
仄聞するに社長の渡辺某はどうせ書くのは安倍批判と日韓友好だけ、取材にカネをかけるなと強く言った。
つまり先輩の本多勝一に倣(なら)って取材なしで見てきたような話を拵(こしら)えれば十分ということらしい。
安保法制騒ぎのさなかの天声人語(2015年9月20日)もその成果か。
小学校2年生が脅かされる平和を懸念した手紙を認(したた)め「安倍首相に届けて」と校長に託したという内容だ。
7歳の子が国会の論争をじっと見て志位和夫の話に感動するだろうか。
少し前に練炭で男を殺して歩いた木島隹苗の裁判があった。
彼女は練炭を買い、七輪も買った。
被害者のカネも盗っていた。
すべては彼女のクロを示していたが、ただ目撃とか指紋とかの直接証拠はなかった。
このときの検察の論告は「朝起きたら外は雪化粧だった」から始まった。
「誰も見ていなくとも夜中に雪が降ったのは疑う余地はない。
誰かがトラックで雪を撒いた可能性はあるけれど健康な日本人はどう判断するだろう」
状況は何よりの真実を伝えていると。
それと同じ。
この手紙は親か先生かが仕込んだのは夜中に降った雪より明らかだ。
天声人語も安い嘘をつくようになったと朝日新聞社内でもひとしきり話題になった。
車電の第三者検証委員会があの事故当時、官邸から「炉心溶融と言うなと命じられた」ことを明らかにした。
これも夜中の雪と同じ。
菅直人が言ったことに誰も何の不審も抱かない。
しかし朝日は民主党の生みの親のつもりでいる。
反原発を言う菅は朝日の化身でもある。
朝日は急ぎ菅を引っ張り出してそんなこと命じていないと否定させた。
木嶋隹苗に「いえ雪は誰かが夜中にトラックで運んできて撒いたのです」と言わせるようなものだ。
双方の言い分を併記するのは正しそうに見えるが、語らせる相手が違う。
取材もせず、こういう取り繕いで誤魔化す。
それをデスクもチェックしない朝日新聞の体質は渡辺の言う経費節減のためだけでは説明がつかない。
ただ彼らが伝統的にもつ傲慢さなら説明できる。
出まかせを書いたところで馬鹿な読者がその嘘を見抜けはしないと思っている。
実際、その数日後にも「読者は馬鹿」を前提にした嘘記事が載っている。
原子力規制委が関電高浜原発に40年を超えた発電炉の運転延長を認可した。
朝日は一面で「原子炉は40年で廃炉」の原則を踏みにじり、今後も老朽原子炉が次々生き残って運転を続けそうだ、やばいことだと書いた。
2面で「40年原則、どこへ」と騒ぎ、社説でも「運転延長に反対する」と題して朝日新聞は20~30年後に原発ゼロ社会にするよう主張してきた、それに反するじゃないかと吠える。
朝日が御託を並べれば世間はヘヘーっと畏まって付き従うと思っているところが笑える。
慰安婦の嘘を書き、自虐の嘘を並べてきてその反省の弁もまだ聞いていない。
何より原則を振りかざす前に、世界はどうかをなぜ語ろうとしないのか。
原発はドイツを含めて世界中で重宝する。
米国では99基の原子炉を稼働率90%以上で運転させ、うち83基が炉齢40年を超え60年まで延長している。
先日は80年までの運転延長申請も出された。
対して日本の原子炉は朝日の嫌がらせと地元自治体の「カネ呉れ」悶着で稼働率は米国の半分以下。
40年経ってもピカピカだ。
どこが老朽原子炉なのか。
何かと言えば外国ではどうとか説教垂れる。
そのくせ原発問題は「世界はもはや原発炉は 80年運用」の情報を一切伝えない。
そこまで馬鹿にされる650万読者はやはりかなりの馬鹿なのだろう。
(2016年7月14日号)
