今こそ「日英同盟」を真剣に考える――大陸から自立した英国と日本の進むべき道

2020年1月17日発信。
高山正之の著作から、ヒュー・コータッチ元駐日英国大使の日本批判、朝日新聞の南京・慰安婦報道、日本人の中国・韓国への不信、そして英国のEU離脱を通じて、今こそ日英関係を再評価し、日本が自虐史観と大陸依存から自立すべき道を論じる。

2020-01-17
日本人は朝日新聞の言っていることを誰も信用しなくなった。朝日と結ぶ中国や韓国の嘘にはうんざりを通り越して本気で怒っている。
以下は下記の高山正之の著作からである。
この章も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
今、「日英同盟」を真剣に考えてみると
人は年を取ると翁の面のように柔和な面差しになる。
そうなる生理的な理由もある。
年を重ねれば余計なところに肉がつく。頬にも顎にも肉がつく。その限りでは布袋様風になる。
瞼(まぶた)にも肉がついて重みで垂れてくる。
目が細くなれば眼光の鋭さが隠れる。
目を細めて喜ぶという表現通りになるはずだ。
しかし現実は違う。
信号を待つ老人は苦虫を噛み潰したような顔で佇む。
口角をちょっと上げればいい笑顔になり、みっともない頬の弛みも消える。
周りの人の気持ちもほぐれるのに。
そうしないのは深刻な顔をする方が思慮深く見えると考えているからか。
同じことはお年寄りの文章にも言える。
おん年92歳の元英大使ヒュー・コータッチは笑える話よりなぜか日本の悪口ばかり書く。
彼の日本との付き合いは先の戦争から始まる。
日本語を学び、戦後の日本で仕事をし、それで外交官を目指した。
本来は日本嫌いではないはずなのに、今はしかめっ面で「安倍は極右」と問答無用で斬りつける。
日本通だから朝日新聞が嘘を書いているのは知っている。
その朝日が言う南京大虐殺は「今さら捏造を疑う必要もない」と知日派が聞いて呆れる発言も始めた。
慰安婦も「日本軍は数多くの強姦だけでなく、朝鮮人女を攫(さら)い、性奴隷にしたのは疑いもない」ともう朝日新聞と寸分変わらなくなった。
日本人は朝日新聞の言っていることを誰も信用しなくなった。
朝日と結ぶ中国や韓国の嘘にはうんざりを通り越して本気で怒っている。
だから統計でも日本人の85%が中国と付き合いたくないと言い、もっと多くの人が韓国などなくなってしまった方がいいと思っている。
コータッチは日本人をよく知るからそんな空気はすぐ察知する。
それで「日本も英国も島国だが、隣接する大陸と切り離して生きていけない」(寄稿「岐路に立つ日本外交」から)となだめに回る。
「英国にもEUから出ようという極右の声はある。しかし英国はEUに依存しないでは生きていけない」「日本も大陸抜きでは生きていけないから、中国、韓国と正常な関係を持たねば生きていけない。歴史を書き改めようなどと金輪際考えてはならない」と。
彼は知日派だ。どこをどう押せば日本人が悔しがるか知っている。
意地悪爺さん全開というところだ。
ところが状況が変わった。
コータッチの読みが外れて英国が大陸を切った。
日本と同じ。
大陸が大嫌いだった。
それでEUを出てしまった。
当初は「なんて馬鹿をやったんだ」という英国民白身の反省する声ばかり出た。
「もう一回、国民投票をやって正したい」とか。
スコットランドは分離し、ウェールズも倣う。
英国はばらばらになるとか終末気分の話も出たが、ときが経つにつれて彼らは辛気臭い独仏と縁が切れて清々している実態が見えてくる。天を仰いだ嘆きもよくできた演出だったみたいだ。
その証拠にティム・ヒッチンズ駐日英大使は「日本は英国を一度もEUの中の英国と見たことはない」と昔からの誼(よしみ)を語り、日本の対英投資を期待すると語った。
そして悪態の百もついてきたコータッチも先日のジャパンタイムズで「日英の絆を再評価する」の見出しで英国がいかに日本を高く評価し、相互に信頼があるかを切々と訴えていた。
趣味の嫌味は脇に置いた。
実際、日本は過去、英国にずいぶん助けられた。
日露戦争では英国はロシアを孤立させ、米国の反日悪宣伝を抑えた。
あの勝利の幾ばくかは英国のおかげだ。
戦後、日本が米国に抑え込まれ、エネルギー資源に餓えているのを見て原子力発電を提供したのも英国だった。
結果、米国は軽水炉を日本に解禁せざるを得なくなった。
それに日本はまだ英国に学ぶことも多い。
英国は戦勝国なのに実は日本以上の酷い自虐史観で潰れかけていた。天井知らずの手厚い福祉が財政を破綻させていた。
今の日本と同じだった。
それをサッチャーの時代にほぼ10年で克服してしまった。
日本はそれを学び、自虐の枷を外す。
英国はEUからの自立に成功し、大陸に搦めとられてきた日本の歩む道筋を示して見せる。
すごくいい話ではないか。
(2016年9月1日号)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください