満開へ向かう長居植物園の奇跡――ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
6月26日、名古屋で聴く中野りなによるブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番の予習として制作した作品です。
音楽は、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番。
使用した演奏は、Himariと新日本フィルハーモニー交響楽団による演奏です。
演奏時間は26分30秒。
写真は、6月4日、6月7日、6月10日の長居植物園で撮影したものです。
なかでも6月10日は、アジサイと花菖蒲が満開へ向かい始めた、まことに美しい日でした。
さらにこの日、私の撮影史上最大の奇跡と言っても過言ではない出来事がありました。
私は満開に向かいだしたアジサイ園で一心不乱に撮影していました。
すると、とりわけ見事なピンクの紫陽花の大輪の上に、一匹のイモリが出現したのです。
しかも、それは私のまさに眼前でした。
私とそのイモリは、信じがたいほど長い時間、見つめ合っていました。
この写真は、二度と撮れないと言っても過言ではありません。
さらに、そこへアオサギも奇跡的な情景として出現しました。
花々の色。
水辺の気配。
初夏の光。
満開へ向かうアジサイと花菖蒲。
ピンクの紫陽花の大輪の上に現れたイモリ。
そして、静かに現れたアオサギの姿。
6月10日の長居植物園は、これまで撮影した中でも最高の写真集になったと言ってよいものでした。
ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番は、ロマン派ヴァイオリン協奏曲の中でも、特別な気品と情熱を持つ名曲です。
第1楽章の深い呼びかけ。
第2楽章の祈りにも似た美しさ。
第3楽章の高揚と輝き。
その全体に、若い生命が大きく羽ばたいていくような力があります。
今回、この曲を、満開へ向かうアジサイ、花菖蒲、水辺、イモリ、そしてアオサギの姿に重ねました。
それは単なる季節の記録ではありません。
自然が最も豊かに開こうとする瞬間と、ブルッフの音楽が持つ若々しい情熱、清らかな歌、そして高貴な生命力とが、私の中で自然に結びついたからです。
Himariのヴァイオリンは、この曲の中にある瑞々しさ、気品、そして大きな飛翔感を鮮やかに響かせています。
新日本フィルハーモニー交響楽団の響きもまた、その若い才能を受け止め、音楽全体に豊かな広がりを与えています。
6月26日、名古屋で中野りなのブルッフを聴く前に、私はこの曲の世界へ、私自身の写真とともに入っておきたいと思いました。
長居植物園のアジサイ、花菖蒲、イモリ、アオサギ。
そしてブルッフのヴァイオリン協奏曲。
この作品は、その二つが出会った、私自身の予習作品です。
撮影地:長居植物園
撮影日:6月4日、6月7日、6月10日
音楽:ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
演奏:Himari/新日本フィルハーモニー交響楽団
演奏時間:26分30秒
6月26日 名古屋公演予習作品