新型肺炎の非常時に「報道の自由」を攻撃する習近平政権を国賓として迎えてよいのか

2020年2月23日発信。
産経新聞の社説を引用し、中国政府が米紙ウォールストリート・ジャーナルの北京駐在記者3人の記者証を取り消し、事実上追放した問題を批判する。
新型肺炎をめぐる中国当局の情報隠蔽、外国メディアへの言論弾圧、米国による中国メディア5社の「中国共産党の政治宣伝機関」認定との関係にも触れ、非常時に報道の自由を攻撃する習近平政権のトップを国賓として歓迎すべきではないと論じる。

2020-02-23
しかし、新型肺炎のような非常事態で「報道の自由」を攻撃する政権のトップを歓迎していいわけがない。
今日の社説も、今、もっともまともな新聞は産経新聞であることを証明していた。
言論弾圧している場合か
米紙記者証の剝奪
中国政府が北京に駐在する米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の記者3人に対し、記者証を取り消す事実上の追放処分を行った。
同紙が掲載した新型肺炎に関するコラムを問題視してのことだという。
だが、言論には言論で対応するのが国際社会の原則だ。
記者証の剥奪は、普遍的価値である「報道の自由」を真っ向から否定するものだ。
習近平政権が強める言論弾圧の矛先が、新型肺炎をめぐる中国の実情を世界に伝える外国メディアに向けられたもので、看過できない。
北京の外国人記者協会は「深い懸念と強い非難」を表明した。
私たちも同様に抗議する。
コラムのタイトルは「中国は『アジアの病人』」で、外部の識者が執筆した。
中国政府は「病人」という表現が「人種差別の二ユアンスを帯びている」というが果たしてそうだろうか。
コラムは、新型肺炎が最初に発生した中国・武漢の地元当局が情報を隠していたことを指摘し、初期対応のまずさが金融市場の混乱を通じて経済や政治にもたらす影響を論じている。
中国外務省の報道官は「中国政府と人民の疾病との戦いの努力を中傷するもの」と難じたが、そうではあるまい。
しかも、今回の処分の標的とされた記者はコラムとは無関係という。
WSJは社説で、いずれ新彊ウイグル自治区の収容所や香港に関する記事や社説がやり玉にあげられることに懸念を示した。
中国政府による記者証剥奪の発表に先立ち、米国政府が新華社など中国メディア5社を「中国共産党の政治宣伝機関」と認定した。
剥奪は報復ということか。
だが米国政府の認定は、米国内での取材活動を直接制限するものではない。
ポンペオ米国務長官は記者証剥奪について「正しい対応は対論を示すことであって、言論を制限することではない」と述べ、中国政府を批判した。
新型肺炎のあまりの拡大に直面した中国では、政府の対応を批判し、正確な情報を求める動きが出始めている。
外国記者を追放している場合ではあるまい。
日本政府は、習国家主席の4月の国賓来日は予定通りと繰り返している。
しかし、新型肺炎のような非常事態で「報道の自由」を攻撃する政権のトップを歓迎していいわけがない。

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