古森義久氏「朝日新聞は正気か」――新聞を使った比喩と安倍政権批判への疑問
2024-02-25
比喩やたとえにしても、新聞記者が自分の生命でもある新聞を尻拭きに使えという無神経、朝の食卓でも読まれる新聞に
2017年11月28日
以下は前章の続きである。
朝日新聞は正気か
ここで当然、ではなんのために、という疑問がわくだろう。
高橋記者は記事の真ん中の部分で、「おのおのがお尻を何で拭こうがそもそも自由(中略)という精神のありようを手放したくはない」と話を進める。そして最後の部分でやっと標的を示すのだ。
〈安倍晋三首相は言った。「この道しかない」 固有名詞は関係なく、為政者に「この道しかない」なんて言われるのはイヤだ。近道、寄り道、けもの道、道なんてものは本来、自分の足で歩いているうちにおのずとできるものでしょう?はい、もう一回。だまってトイレをつまらせろ。ぼくらはみんな生きている〉
さて、この部分を普通に読めば、「イヤな為政者」の安倍首相に対抗するにはトイレをつまらせろ、という呼びかけである。
そのためには、大便をした後に新聞紙を使え、というわけだ。
それが安倍政権への反対活動の最善の方法だというのだ。
比喩やたとえにしても、新聞記者が自分の生命でもある新聞を尻拭きに使えという無神経、朝の食卓でも読まれる新聞に、大便の事後処理を話題にする繊細さの欠落、そしてクソも味噌も安倍政権叩きに使う乱心ぶり…朝日新聞さん、正気なのですか、問いたくなる。
古森義久
1941年、東京生まれ。産経新聞ワシントン駐在客員特派員。慶應義塾大学経済学部卒業。ワシントン大学留学。毎日新聞社時代にサイゴン、ワシントン両特派員などを歴任。81年、米国カーネギー財団国際平和研究所上級研究員。87年、産経新聞社入社、ロンドン、ワシントン支局長、中国総局長を経て、論説委員、国際問題評論家として活躍。麗澤大学特別教授。著書に『アメリカでさえ恐れる中国の脅威!』(ワック)、『ベトナム報道1300日』(講談社文庫)、『トランプは中国の膨張を許さない』(PHP研究所)、『戦争がイヤなら憲法を変えなさい』(飛鳥新社)など多数。