城は聳え、ピアノは疾走する――リヒテルのプロコフィエフと、姫路城・明石城を歩いた夏
先夜、YouTubeから流れてきたプロコフィエフのピアノ協奏曲第1番を聴いた瞬間、私の天才は、プロコフィエフの天才に感応した。
この響きに合わせて、あの日の写真をもう一度、作品にしようと思った。
2024年7月8日。
姫路城と明石城近辺を歩き、撮影した300枚。
城の威容と、夏の一日を歩き回った勢い。
それを、この音楽と共に届けたい。
ピアノ演奏は、スヴャトスラフ・リヒテル。
一枚を4秒ずつ、全20分。
写真に刻まれた一日が、ピアノと共に動き出す。
プロコフィエフの協奏曲に続くのは、同じくリヒテルが奏でる、ドビュッシーの《ベルガマスク組曲》。
《プレリュード》から次の《メヌエット》へ、写真が終わるところまで。
疾走する響きから、光と陰影をたたえた響きへ。
城を巡った夏の一日を、二人の作曲家と、一人のピアニストと共に。