20年で国民を愚民化したテレビ ― 勤勉性と知性を奪ったメディアの罪

この20年間、日本のテレビは労働者層の向上心や知性を高める機会を奪い、低俗なお笑い番組や無意味なワイドショーを繰り返し放送し続けてきた。
その結果、国民は知的水準を失い、突発的な暴力やモンスター・ペアレントの増加など、社会の荒廃が進行。勤勉性や緻密さという日本人の魂を破壊したメディアの責任を告発する。

2010/9/29

今のインテリ層は、この20年、自分達の立ち位置や年収だけは1円も失わず、国を誤らせ続けた、正義を振り廻す高説の中に住んでいる。
一方、戦後日本の奇跡的な復興の原動力であった労働者層の特徴は、向上心と向学心、未知の物事に対する飽くなき好奇心に富んだ心情。
細部を疎かにしない繊細さ、緻密な作業に向いた知的で勤勉な気質。
この様な世界でも稀な特質を持った労働者層に対して、彼らの資質を高める、深めるための情報や…世界の現状や分析…そのような番組を流し続けているべきであったTV各局が、この20年、やって来た事は、どんなことか。
確か去年、日経新聞系雑誌の中吊り広告にあった言葉…1億総下層階級化…大半の者が下層階級に転落…転落する層に共通した5つの傾向…お笑い番組好き…。
僕は、全くその通り、と相槌を打った。
何故?日本のテレビは、この20年以上、こんな事を繰り返して来たのだろうか?
中略
そうしている内に、本当の阿呆に成ってしまったのである、テレビ局も、国民も。
同じ事の繰り返しの低能番組…大半がお笑い番組、或いは、何の意味もないワイドショー…そうして殺人列島の様な今に至って居るのである。
人間は知的でなくなると、どうなるか…どんどん動物に近づいて行くのである…最近の異常なほどのペットブームは…自分達が動物に…犬や猫に近づいて居る事の裏返しだと考えれば合点がいくのではないか。
インテリだと思っているテレビ局の連中は何の根拠もない権威主義を振りかざし続けただけではなく…女は億万長者に出会う事に血道を挙げ…男は、世界有数に洗練された街と成った東京で…高給取りとして女漁りや、飲食の享楽の日々に安住、満喫…今を作っているのである。
日本人の魂と言っても良かった勤勉性や、細部に対する緻密さ=知性は、木端微塵に打ち砕かれ、ロケットの先端であるべき若者たちは、この20年、ただの一度も、大規模な抗議の声を挙げた事もなければ、世界を唸らす論文を書いたりする事も無くなってしまった。
時の権力に従い…今、ここに在る有り方をただ唯々諾々と受け入れ従うだけの国民が…マスコミに依って作られた…それが、この20年の真実。
1年365日、同じ番組、ただひたすら阿呆なだけの番組を、20年、観さされ続けたら、どんな国民に成るか?
この国民のすることは…老いも若きも突然ブチ切れることだけ。
軍鶏の喧嘩のような討論番組を観て…何を言っても良いんだとばかりに、モンスター・ペアレントや…些細な事に…このテレビに見合った様な、と言うよりも、そっくり、そのままの生き写しの…愚かで、底の浅い、訳のわからない言いがかりをつける様な…老若男女を山ほど産み出した。
そのなかの或る者達は、衆知の様に、日本全国で、連日の如くに殺人を犯し続けている。
全ての罪は、マスコミ、特にTVに在るのだと、本日、初めて、皆様方に指し示す。

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