インテリの権威主義が日本を誤らせた20年
2010/9/29
本稿は梅棹忠夫への敬意を込めつつ、戦後日本を蝕んだインテリ権威主義の実態を告発する。
真のエリートは労働者層から突然変異的に生まれるものであり、固定化された世襲やエリート集団は国を誤らせるだけだと論じる。
芸能界やテレビ局、大新聞社が繰り返してきた権威主義的な体質が、日本社会を20年にわたり低迷させたと指摘する。
先日の新聞下段、彼の本のキャッチコピー…偉人・梅棹忠夫には申し訳ないのですが…私の頭脳は彼の頭脳と極めて似通ったものであると、読者諸兄は思って頂いて結構です…コラァ、と天国から本人には怒られそうですが。
インテリの権威主義が一番嫌いや…僕も全く、そうですので…何故か?を、私が解釈します。
人間は、エリート層=年収1,000万円超が約束された最大10%の層と、労働者層=一生働いて年収500万円の、最大99%の層…勿論、これを超える人も居るのは当然ですが…に分かれることを、僕は「文明のターンテーブル」で書いた。
本当のエリートとは、己の事など考えてはいけない峻厳なものであるから、幸せかどうかは問題では無い、一方、己の幸せ、家族の幸せをのみ考えても良い労働者層が…年収が少ないから不幸せであるとは言えないのだ…と。
だが、この層は絶対に固定してはいけないのだ…色んな意味で…絶対的な権力は絶対的に腐敗するのだから…常に流動するもの…真のエリートは突然変異的に出現するのものだから…常に90%の労働者層から現れるものだ…と。
だから世襲制なんぞは、唾棄すべきものなのだ、と。
インテリの権威主義とは、この反対、社会の固定化だけを生み出すものだから、大人も、僕も激しく嫌うのです。
例えば、それが生み出すものは名士に依る名士の為の新聞づくり、或いは、旦那衆政治と言う封建主義の極みの様な代物。
読者の方々は、とうにお気づきの様に、昔も今も…正に、今この時も、エリートの権威主義が、どんなに国を誤らせることかは実証されているのです。
私たちは、この1年半、その実証を同時中継で観て居るのですから。
鼻もちならない権威主義で作っているものの、お粗末さのオンパレード。
それが、この20年なのですから。
殆どインチキ野郎の役者たちの、底の浅さ…何故かは知らぬが、全く同じ表情で笑い、同じ表情を作る女優やタレントと称せられる美人たち…
論評するのも阿呆らしい芸能事務所属の、お稚児さんたちで占められた痴呆テレビ。
挙げ句には、ここで莫大な金を稼ぐだけでは飽き足らず、己を天才だ等と抜かし出す始末のお笑い芸人に、かしづき、その通りと重用し続けてきた痴呆TV。
その中の或る者は、ジャーナリズムであり、公共放送であるはずの、テレビを私物化し、挙げ句には、出身地方のドンであるかの如くの振る舞いまでし出している…それを作り出し、許して来た、自称インテリたちのTV局。
それでいながら、突然、ニュースとなれば正義の月光仮面で御託宣を並べる…東京1極に5社も6社も集まったエリート集団…21世紀になっても続ける気か、この阿呆教・宗教団体は?
此処に3万人超の、エリート層が居ると言う戯け(たわけ)振り。
この親会社は全て、毎日、ご高説を並べた挙げ句に、国民を誤らせる大新聞社。
これが私たちの国の…インテリの権威主義…その実態なのだから、偉人・梅棹忠夫も、私も、大嫌いや、と言うのです。