共産主義を知らぬ日本人と中国との向き合い方 ― 政治家の責任とは

共産主義国家・中国との付き合い方を日本人はほとんど理解していない。船主一族の経験や華僑との交流を通じ、筆者は中国社会の特質とリーダーの困難を考察。日本の政治家に欠けるのは、13億人を統治する隣国の現実を理解し、真のパイプを築く努力であると告発する。
中国の漁船船長逮捕・釈放事件をきっかけに、著者が中国共産主義と日中関係について論じる。政治家が中国と太いパイプを築くことの重要性を説き、安易な強硬論を振りかざすメディアや政治家を批判。中国のリーダーシップが直面する困難さを理解し、長期的な視点を持つことの必要性を訴える。


おはようございます。
2010年09月26日
私たちは共産主義の何たるかを全く知らない。

僕は船主の一族…漁師の末裔として生まれたから、その事だけは分るのだが、昨夜、釈放された船長の顔と家族の映像を観て、あれは本当に純粋な漁師だろうかと思った…解放軍関係者…中国社会の主要プレーヤーの一角なのかもな、とも。

シンガポールの華僑さんと親しい付き合いをしていた頃、僕の周囲の数人の人が言った…そういう中国人の家にまで招かれるのは大概ではない、凄い事だよ…と。

自民党の国会議員の秘書をしていた人間は、或る日、『芥川さん、「仁」について教えてくれませんか?』と、難しい事を聞いて来た…僕は上記の華僑さんとの交流の中で感じていたことを伝えた…一度、胸襟を開いた人間に対しては一生の付き合いをする…どんな時でも迎えを寄越す…そんな事じゃないかな、と。

日本は隣国である中国…しかも共産主義国家であり、人口十三億人の大国である…との関係を抜きに政治は成り立たないのだから、政治家ならば、現在の指導部=トップ、及び次代のトップと太いパイプを築くのは、築こうとするのは当然だろう…それを先見の明というはずだ…その至極当然の事を成した政治家を様々に論難し、何のパイプも持たず…ただ我が国の大臣と言うだけで、マスコミの前で強硬論を振り回す人間…どちらが政治家であるかは無論のこと。

人口13億人を統治する難しさ、21世紀に共産主義を貫いて行く難しさ、この体制の中で強力な力を持つ解放軍勢力を統御してゆく難しさ…日本の政治家の比ではないだろう難しさに、思いを凝らす作業…リーダー達の状況への理解…彼等は常に試練に晒されている…を成さずして、どうして、この隣国と、上手く付き合って行けると思うのか…中国人の女性芥川賞受賞者「日本と中国の指導者の違い」インタビュー記事の章、参照。

彼らが共産主義を克服するのには何十年も掛かるだろう…50年単位の時間はかかるのではないか…克服出来ないかもしれない…だから中国には文明のターンテーブルは廻らないのではないか、次はブラジルなのではないか、と僕は書いた。

中国人のトップと言うのは、最初に受け入れた人間は、首都から遥か遠い場所に、突然、やってきても、会いに行くのである。

簡単な事…床屋談義の様に、解放軍関係者の様に、強硬論を振り回すのは…政治家のすることではない、ましてや…トップリーダーのすることではない…互いの国の指導者のすることではない…そこまでこじらせたら、そこまで行ったら政治家としては失格。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA