生まれもって豊かな国はない ― 大阪と日本メディアへの問いかけ

2010年8月21日、ウォール・ストリート・ジャーナルは「生まれもって豊かな国はない」と論じた。繁栄とは国民の潜在力を引き出す政策の結果に過ぎない。大阪に5局ある民放テレビは東京と同じく低俗番組に終始し、本来の使命である問題提起を果たしていない。20年間の大凋落を前に、エリートと自称する人々の思考停止を鋭く批判する。

2010年8月21日の記事で、ウォール・ストリート・ジャーナルの「生まれもって豊かな国はない」という言葉を紹介し、その背景にあるアメリカの階級社会とダイナミズムを考察。東京と大阪のテレビ局の現状を批判し、本来のジャーナリズムの役割を果たしていないことを指摘する。日本が生まれつき豊かな国であるかのように振る舞うエリート層を厳しく問い、エネルギーと知性の浪費を訴えるエッセイ。

生まれもって豊かな国はない。
2010年08月21日

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は17日付で「ナンバー3の日本」と題する記事を掲載。
「生まれもって豊かな国はない。繁栄とは、国民の潜在力を引き出す健全な経済政策を通じて毎年毎年、もたらされるものだ」と論じた。

階級社会で苦しめられ続けた欧州の労働者が、自由を、その実現を夢見て移民、建国した米国だから言える言葉…生まれもって豊かな国はない…

階級社会で圧倒的に多いのは…1%に対する99%…労働者階級。各界の俊秀が突然変異的に現れる確率は同じ比率。そこにも絶えず新陳代謝を繰り返す米国の圧倒的な強さが在る。

この20年、本来は東日本の首都である東京に屹立して西日本の首都であるべき大阪はどうだったのか?民放のTV番組で検証して見たら愕然とするはずだと思う。

大阪には毎日TV、朝日TV、関西TV,読売TV,テレビ大阪と数は東京に匹敵する民放TVが5局あるが、どんな番組を作っているのかと言えば、メインは系列としての番組放送。その他の土、日の午前や午後に作っている物は、東京と全く変わらない。同じようなタレント…大阪の場合は圧倒的に吉本(とても安く使える)…の使いまわしに依る温い番組のオンパレード。

6,7年前に、大阪市役所職員たちが長年多額の税金を私的に流用していた事が明るみに出たのだが、そんな事に気付きもせずに来たのは当然。その様な番組で司会をしていた様な人間が大阪市長に成って、今、やっている事については既述の通り。

彼らは(東京も大阪も)一体何なのだろうか?

彼らに共通している態度とは…日本は生まれ持って豊かな国である…とでも考えている態度だろう。

彼らはエリートだと思っているはずだ…市長に成った者もいる訳だから。
しかし、こんなエリートがいるだろうか?20年に渡って大凋落した大阪。
問題提起する…ジャーナリストなら当然の…番組を山ほど作っていてしかるべきではないのか?

何のために5局も集まっているのだ?
単なるエネルギーと知性の無駄遣いだと僕は思う。

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