大きく変える事が大事 ― 官僚と政治家に求められる本当の資質
2010年8月21日。戦後60年で初の政権交代を「自らの功績」と誤解するマスコミを批判し、日本の停滞の真因は自民党の自壊と官僚依存にあると指摘。真の課題は「政治と金」ではなく、国を繁栄の道へ導ける人材を見極めること。小手先の増税ではなく、官僚白書・日銀白書の作成による徹底的な人材見直しこそ必要だと訴える。500兆円の成長損失と450兆円の国債を抱えた日本には、大きな変革が不可欠であるとする鋭い提言。
2010年8月21日、筆者は「大きく変えること」の必要性を強く訴える。過去20年の日本の停滞は、マスコミが主張するような政治家によるものではなく、バブル期に優秀な官僚が民間へ流出し、官僚制度そのものが衰退した結果であると指摘。現状を打破するためには、官僚組織を正確に把握し、抜本的な改革を断行する「器」を持ったリーダーが必要だと論じる。小手先の政策や個人的な趣味に時間を費やすのではなく、国の真の課題を直視するよう提言する。
大きく変える事が大事。を、もう一度。
2010年08月21日
今、マスコミは自分達が変えた…戦後60年にして初めて選挙で政権交代が成された事に対して…と思っているのではないだろうか?
言うまでもなく、この事にマスコミは何の関係も無いし、むしろ、その反対だろう。
この政権交代は、既述したように「自民党の没落とは、18年前を持って、そういう総理大臣の資質、資格を持った人間が払拭してしまっていた事に依るのではないか?」
それ以降の18年間と言うのが、今なのであって、それがどんな事かは言うまでも無いでしょう…
簡単に言えば、日本の強みであった社会基盤の破壊…終身雇用主義は本当に不要な事だったのか?…
公務員は終身雇用制度のまま居る…それだけで民間が終身雇用制度を破壊する必要は無かったと言えるはず…
民間にはYESで公務員にはNOだなんて論理が正しい訳が無い…
市場原理主義…20世紀型の市場が終身雇用制度に対してNOだったから、と言うのなら、公務員にも等しく適用し、所謂、能力主義に変えなければならない。
でなければ、そんな論理は、全くおかしな、好い加減な、誰かの為にする論理。
地方の疲弊…日本中の町がシャッター通り…年収200万円以下の国民が1,160万人…
若者は30歳に成っても、正規の職業に就く事も、結婚する事も出来ない…必然としての小子高齢化…年金も崩壊寸前。
総理大臣としての器を18年前に失っていた自民党が自壊したのが真相。
国を民間企業に置きかえれば、政権をとった政党が選ぶ総理大臣=首相が社長で、実質的な社員は各省庁でしょう。
社員の中で誰が優秀なのかを選別する事が経営の始まり。
それが一番良く、間違わずに出来る人間が社長に成る、とも言える。
そうして社内を統治した上で会社が置かれている状況を打開したり、更に発展させたりするグランドデザインを発表し実行する。
それが社長でしょう。
今、民主党で、この20年を一気に転換できるのは誰なのか?
それだけを競えば良いのであって「政治と金」で国民感情が云々…
18年前の正義感の大合唱と全く同じ物だと断じても良いと僕は思う。
60年間続いた自民党政治に金が付き纏っていなかった等と、60年間、一緒にダンスを踊って来たマスコミは、どんな顔をして言えるのだ。「政治と金」なんて、自分の手だけは真っ白であるかのような顔をして誰が言えるのだ…
あれだけの愚かしさと、市民400万人、戦闘員…と言ったって、貴方がたマスコミも大いに煽りたてて、赤紙一枚で戦闘員にしたり、学生なのに、飛行機や、魚雷に乗せて体当たりさせた様な事をした、
そのような惨禍の後に掴んだものを、60年掛けても完成させられなかったどころか、愚かしさの極みの様な、精神年齢13歳の儘で来た、貴方達の誰が、そんな事を、正義の裁判官の様な顔をして言えるのだ?
梅田・北ヤードの問題一つとっても、僕が、これだけの文章を書くまでは、誰一人言及せず、1兆円近い損失を、国民に与える事に平然としている様な貴方達の誰が、どのような資格で裁判官の様な振る舞いをするのか?
僕は、「文明のターンテーブル」を書き上げ、先ずは管首相に送るべきだろうと考え、オフィシャルサイトを見て驚いた…
物理学がどうのこうのと訳のわからない事を書いていたからだ…
オイ、オイと思ったのだ…
貴方は一流の物理学者では無いのは無論…
物理学を極めなければならない、その道の最優秀選手なら、黙って物理学者に成っていたはずだ…
貴方が語るべきは、そんな事ではないだろう、と。
貴方の廻りでお追従を並べるものが、貴方は理科系だから…
申し訳ないが、理科系で明白に貴方より優秀だった者は、僕の同級生だけでも50人は居る。
貴方が成すべき事は政治学だろう…
首相として国を繁栄させることだろう。
問題は、そんな事では全くないのだ。
今、私達は正に国難に直面しているのであって、
そう思っていないのは、この国の、この20年を作った張本人でありながら、何の生活の不安も感じていない、醜いエゴイズムの中に居る、マスコミを筆頭にした、20年前からエリート層に居る者たちなのだ。
各界に跨って居るはずだ。
本来は総理大臣の資質が無かった者でも、国を救う事は出来る。
それは本当の無私の心で、この20年の原因と結果を知る事…官僚の中に、最優秀選手が残っていたら、その者たちに、僕の提言以上の案を出させる事。
それに一番相応しいのは誰かを見極める事。
或いは、誰が、今のままの形で…この20年を作って来た官僚達の言いなりのまま、今後も政治を成そうとしているのか?
先ず、官僚白書、日銀白書を作成し、最優秀選手が居るのか居ないのか、居なければどうするか、そこから始める…
日本を元に戻す…
繁栄し世界に対する役割を果たすと、日本に、世界に宣言する事だろう。
18年前と同じような、ふざけた正義感の大合唱なぞは、僕は断固として拒否する。
誰が、繁栄の道筋に戻せるのかが問題。
それ以外には、どんな問題も有りはしないし、
そんな時間は残されていないのだから。
物事は大きく変わって全てが変わるのだ。
20年間に、成長しなかった分が500兆円、赤字国債を発行した分が450兆円。
これだけの損失を国に与えた今、小手先の策では、日本は救えない。
大きく変えなければ駄目なのだ…
貴方たちが戦後60年経って初めて選挙で政権交代を成し遂げたから(例え、既述したような原因での自民党の必然として自壊だったとしても)もう2度と、これまでの自民党の政治に戻る事は有り得ない様に。
大きく変えなければ駄目なのだ。
消費税増税は国を衰退の道へ導くだけだ…
それは財務省の、今の官僚の考えだろう…
しかも、この20年を作って来た官僚の発想だ…
この論の中心人物は、財務省の本当のエースなのか?
本当のエースは、とうに辞めて居ないのではないか?
物理学がどうの、等と、訳のわからない事を言っている暇に、官僚を直視して、入省時から主計局長の器と期待されていた様な人間が、今の財務省に本当に残っているのかどうか、調べる事から始めるべきだろう。
若し各省庁にエースが全て残って居たら、この20年の失政を謙虚に認めさせ、国を繁栄させる方策を、彼らの能力の限りを発揮させ…
省益なぞを言っている場合で無い事は、エース達なら分るはず…
今度こそ、本当の無私の心で、国民に奉仕する心、国を救い、栄えさせる道だけを、見つけ出させる事。
それが、今、総理大臣=首相に成る者に課せられた課題だろう。
それが出来る人間だけが成るべきなのだ。
今までとは違うのだ。