S様へ:感動と怒りのモノローグ

日立やパナソニックの製品に宿る職人魂を讃えつつ、それを踏みにじる経済アナリストやマスコミへの痛烈な批判を記す。

2010年8月26日、筆者が「S様」という人物に宛てた手紙形式のエッセイ。日立の「風アイロン」やパナソニックの最新の住宅設備を具体的に挙げ、日本のものづくりが持つ卓越した技術力と、人々に感動を与える「職人魂」を力説する。その上で、こうした素晴らしい企業群が、一部の狡猾な者たちによって市場で苦境に立たされる現状を厳しく批判。経済アナリスト(「S氏」)とその言説を軽蔑し、日本の技術と魂を軽んじる風潮に憤りを示す。


追伸。
2010年08月26日

S様へ

前述の、日立の「風アイロン」…この形と良い、音の静かさと良い、省電力技術といい、本当に素晴らしい製品…これに毛布を入れ、まるで新品の様な肌触りで仕上がって出て来た時、貴方の様な方でも、感動を覚えるはずだと僕は確信する。

ちなみに、僕は、この洗濯機を買い求めて以来、Yシャツを手間暇のかかるクリーニング店に出すことから解放されもした。何時でも好きな時に、この素晴らしく美しい製品に放り込むだけで良いのですから。

それだけではありません。仕事を終え帰宅すれば良家のお嬢さんであったであろう細君が、美味しい食事を作って待っっていてくれる貴方とは違い、今日は何を食べるか…1人で食べるのは嫌だな…等と、はては行きつけの店の近辺をウロウロ…今日は、そんな気分じゃないんだよな…黙って1人で食いたいんだよな、だとか。

この30年、食事代だけでも…今なら、豪邸3軒は買えるでしょう…貴方よりも遥かに内需拡大に貢献して来た僕は、お酒の飲み過ぎ、煙草の吸い過ぎに成る事を回避するために、自分で料理しようと思い切り、パナソニックのクッキングシステムの最高峰を買い求めたのですが、この製品もまた、絶品としか言いようがないものです。

その設備のありとあらゆる部分…オーブン、グリル、食器洗浄機、IHヒーター、それら全てに、頭脳と技術を尽くし、日本の住宅サイズの中に収めた…世界一と言っても過言ではないでしょう。

仕事の帰り、阪急百貨店に依り、刺身にしても良い新鮮な秋刀魚を買い求め、一匹丸ごとグリルに放り込むだけで、一流料亭で10年は修行をした板前にしか出来ない焼き上がりで、出来てくるのです。

貴方が、どんな唐変木でも、感動するでしょう…食べる事に何の興味も喜びもない…しかして国民の生活なんぞには興味が無いと仰るなら話は別ですが。

とにかく、全てが素晴らしい…住宅設備に於いてはパナソニックは、やっぱり最高と、長年の、ごく普通のマンション暮らしでかこっていた不便、浴室、トイレも、家の残りの部分を全部替えようと、知己に無理をお願いして、大改造。

浴室とトイレのパナソニックも感動的な物…日々、感謝をしています。

廊下のドアの作りの見事さ…その開閉のスムーズさと繊細さ。

僕は、これら人間に感動すら与える、我が国が世界に誇るべき大企業群が、
狡猾・強欲な者たちが支配する市場で作られる、おかしな事の数々で、苦境に立たされ、無くなったりする様な世界は、断固拒否する。

S氏よ、貴方なんぞは、世の中で最も大事な物…職人魂…を汚す者達の張本人にしか過ぎない。
僕は貴方を軽蔑する。貴方を重用したりするマスコミや政治家は、もっと軽蔑する。

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