本欄が読まれる様にならなければ、日本の政治は良く成らない
2010年12月2日の記録。現政権はマスメディアが作り出した虚構の産物であり、理念も思想も欠くと断じる。梅棹忠夫の「中国観」や「表面の繕い」の指摘を引用しつつ、現政権のポピュリズム・保身・権力欲を批判。真の政治改革には、最低100万人が本欄を読む必要があると強調し、テレビ報道と週刊誌の検証報道の落差を、市川海老蔵事件を例に示している。
2010年12月2日のエッセイ。筆者は、日本の政治の停滞をマスメディアの責任と断じ、現政権を「アジアの悪しき面」が生み出した政権だと批判する。梅棹忠夫の「中国は道徳的世界だから表面を繕う」という言葉を引用し、日本のマスコミがポピュリズムや商業主義に走り、真実を報じずに「でっちあげ」を行っていると指摘。日本の政治を立て直すためには、真実を伝えるメディアが台頭し、多くの国民に読まれるようになるべきだと強く訴える。
本欄が読まれる様にならなければ、日本の政治は良く成らない…
2010年12月02日
現政権とは以下の様なものであると私は断じる…何故そうなったのかは…そういうdecentではないアジア…アジアの悪しき面を、この20年超やり続けて来たマスメディアが、でっちあげた政権だからだ。
梅棹
最近の経済事情でもそうでしょう。
食品も見事にウソ。
ウソと言うと聞こえが悪いけれど、要するに「表面の繕い」です。
まことしやかに話をこしらえるけれども、それは本当ではない。
小山
梅棹さんは「中国を信用したらアカン」と言ってましたね。
梅棹
いまでもそう思う。
しかし、ある意味で人間の深い心の奥にさわってる。
人間の心の奥に、おそろしい巨大な悪があるんやな。
中国にはそれがある。
それでも中国は道徳的世界やから、表面を繕ってきて、でっちあげたりする。
コテコテ文化やな。
ヒンドゥーはこの道徳的世界とはまったくちがいます。
ヒンドゥーはむき出し。
人間性の一番いやなところ、おそろしいところが目の前にある。
小山
臓物をひらいて見せられたような気がしたわけですか。
梅棹
そうやな。
…「梅棹忠夫 語る」より。黒字は私。
現政権に、ポピュリズムや商業主義の悪、保身や権力欲の悪。下世話に言えば良い格好しいの悪。その様なものは幾らでもあるが、理念も思想もないことは、外交・安全保障の会とやらの、信じ難い提言でも明らかだろう。
本欄がが最低100万人に読まれる様にならなければ、日本の政治は良く成らない…きちんとした検証を為している週刊誌が一誌しかないなんて、そんな阿呆な事が何処にある。
しょうもないレベルの話だが、市川海老蔵の事件一つとっても、テレビのニュースが伝えている事とは全く違う事を、今週号の〇〇は検証して書いている。